2015.05.13加筆修正
妊娠中に帯状疱疹を発症し、病院のたらいまわしになりました。帯状疱疹が発症したことにより、胎児の健康に対する不安の要因として、産まれて来た我が子を見るまではずっとモヤモヤとした気持ちを抱えて過ごすことになりました


外科(A.産婦人科へ行ってください)
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産婦人科(A.皮膚科へ行ってください)
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皮膚科A(A.大学病院へ行ってください)
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大学病院 緊急外来(A.対処療法として塗り薬処方)
胎児への影響が優先されて抗生物質の処方や点滴は無し。
しかし、痛すぎて眠れず、症状拡大悪化のため翌日別の皮膚科へ。
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皮膚科B(A.抗生物質と塗り薬の鎮痛剤処方)
抗生物質の服用によって、症状はすぐに改善されました。

帯状疱疹は、免疫や抵抗力が弱まったときに、それまで体内に残留していた水疱瘡の菌が再びパワーを発揮して起こる症状です。自分の祖母がそうであったように、高齢者に多く見られるものです。しかし、今回初めての妊娠で肉体的にも精神的にも疲労困憊してしまったために発症してしまったようです。
(妊娠中の水疱瘡が恐れられているので)かなり動揺しましたが、帯状疱疹の場合には水疱瘡のような胎児への影響は無いそうです。実際に産まれて来た赤ちゃんの姿を見るまでは「産まれて来た姿が、見るも無惨な疱疹だらけだったらどうしよう」とか「産まれながらにして、すでにシミだらけだったらどうしよう」という不安が常に脳裏にありました。しかし、そんな心配をよそに産まれて来た赤ちゃんは元気な産声をあげ、五体満足、肌もツルピカで心底ホッとしました。このことがわかっていたら、マタニティ期間をもう少し明るい気持ちで過ごせたのではないかと思います。
このとき、胎児への影響も怖かったのですが、辛かった理由は他にもありました。それは、帯状疱疹が出来たのが下半身背面だったためです。お腹には胎児がいるためうつぶせにはなれないので、疱疹ができている面を下にして寝なければなりません。…痛すぎてほとんど眠ることができませんでした。また、そのことが心身共にひどくストレスになり、悪循環でした。

最初は踵に痛みを覚え、妊娠による体重の増加や、慣れないフラットシューズを履いていたせいで踵の骨が骨折でもしたのかと思いました。そのため、まずは外科へ行きました。あまりにも痛かったので、アーチが出っ張っている健康サンダルを買ったり、踵の部分が無いダイエットサンダルを買ったりして、脚を引きずって歩いていました。
このとき痛んでいた踵部分への疱疹が現れるのは後になってからですが、そのほかに、臀部や太ももの付け根、太もも、ふくらはぎ、股の際などにも痛みを伴う疱疹が密集してできていました。そこで、「もしや?」と思い検診でお世話になっていた産婦人科の先生にメールで相談してみました。そこで「帯状疱疹では?」という話になり、皮膚科、大学病院の緊急外来を受診しました。
大学病院では、胎児の安全が優先されて抗生物質の処方は無く、塗り薬のみでした。しかし、湿疹は拡大して痛みと悪阻のせいでほとんど眠ることも出来ないので、翌日別の皮膚科を受診し、抗生物質を処方してもらい、それからはすぐに治りました。
帯状疱疹は、早期治療が重要とされている症状です。もし、自分と同じ境遇になってしまった方がいるとするならば、担当医と相談しながら上手く解決することができますように…。