お嫌いな方は読み飛ばしてくださいね★


あれは ひよ吉が生まれて7~8ヶ月の頃だったでしょうか。

一般的に、6ヶ月頃から 夜泣きをする赤ちゃんが増えてくるそうなんですが、ひよ吉も例外でなく、ぐずぐずと夜泣きを続けておりました。

夜泣きと言っても、一回ミルクを飲ませたら、再び朝までの眠りに落ちるという可愛いもの。

それでも 朝とはいえ5時半、6時半に起きてしまう子でしたから、大人の休む暇がありません。

足りない睡眠は ひよ吉の昼寝時間に補っておかないと今晩の夜泣きに対応できないため、ひよ吉が昼寝を始めたら 決まって隣で一緒に寝ることが ひよ子の日課でした。

 

そんな中、夫さんの実家に行ったある日のこと。

 

息子を3人育て上げた中で、今のところお嫁さんを貰ったのは夫さんだけ。

お義母さんもお義父さんも、唯一の嫁であるひよ子の事を、ひよ吉が生まれる前から歓迎して出迎えてくれていました。

そして 待望の初孫であるひよ吉が生まれてからは なおのこと、

義母「ひよ吉君が寝たよ。おかあさん(ひよ子)、いいから少し横になりなさい!」

義父「オレが抱いててやるから、二人とも休め休め!」

と、ありがたいお言葉。

自分の実家ならともかく、パートナーの実家では なかなか横になりにくいものです。

でもあちらから言っていただけると、体も休めやすいというもの。

毎回遠慮なく、横にならせてもらっていました。

 

その日は珍しく夜泣きも無く、一晩ぐっすり眠ることが出来たのですが、連日の夜泣きで睡眠は不足気味。

特に何も言われなかったけど、せっかくひよ吉が眠っているし、この家で横になるのは いつものことだし。

私もちょっと休ませてもらおう…と、ひよ吉の隣で横になり目を閉じていました。

とはいえ、やはり自宅や実家と違って すぐには眠りにつけないもの。

しばらく寝付くのを待っていると、お義母さんの声が聞こえてきました。

 

義母 「あら、 ひよ子さん寝ちゃったの?」

夫  「うん」

義母 「昨夜は夜泣きあった?」

夫  「昨夜は無かったよ」

義母 「あら、そう…。まあ、いまどきのお嫁さんはラクだ なんて話、よく聞くけどねえ…。

オムツは紙で洗濯する必要もないし、旦那さんも赤ちゃんにミルク飲ませてくれたり よく面倒見てくれるっていうし」

夫  「……」

 

 

 

フォローせんか、貴様!!

 

 

 

タイミングの悪いことに、その時はひよ子が作ったミルクを夫さんがひよ吉に飲ませ、寝かしつけまでやってくれた後だったのです。

しかも、お義母さんが目にしたのは 夫さんがミルクを与えている所から。

でもミルクを作る係と、作っている間にひよ吉をあやしてついでに飲ませる係に分かれるのはいつものこと。

飲ませながら 眠たそうな様子が見て取れれば、そのまま同じ人間が寝かしつけするのも いつもの流れ。

たまたま私がミルクを作るほうに回っただけなんですが、その部分だけしか見てない人からすれば、ひよ子は

 

『旦那に子供の面倒を見させて、自分はさっさと眠ってしまう 調子に乗ったぐうたらな嫁』

 

と映ってしまう状況だったのです。

 

 

 

それでも 昨夜の夜泣きがひどかったのなら仕方ないかも…

きっとお義母さんはそう思って夫さんに夜泣きのことを聞いたに違いないのに、「昨夜は泣いてないよ」としか言わない夫さん。

 

 

 

気づけ!!

言葉の裏に秘められた意味に気づけーっ!! 

 

 

 

どれだけ久しぶりに夜泣きがなかったと思うんだよ!

ひよ吉が泣き喚いても隣でぐうぐう寝てるくせに!

夫さんは仕事で疲れてるから、昼寝で睡眠を取り戻せる私が頑張らなきゃと思って、眠い目をこすって夜中にひよ吉の面倒見てるんじゃないかーっ!!

 

母親なんだから当然といわれればそれまでなんだけど、お義母さんは完全に 他人の言葉を借りて私のことを愚痴っている。

 

そこで一言、

 

『昨夜は無かったけど、ここのところ夜泣きが続いてるんだ』

 

と言ってくれれば、多少でも印象が変わるというのに……。

 

 

 

何故こんなにうがった見方をするのかというと、夫さんが義母についてこんなことを話してくれたことがあったのです。

 

 

 

「うちの母親は、人間関係を大事にするからね。

 どんな人でも、会う前に 自分と相手の立場をじっくり考えて、『この人とはこう接していこう、それが一番良い』というのを決めておくんだ。

 そして 一度決めたら、何があってもそのスタンスを貫き通すんだよ」

 

 

 

……それって……。

 

 

 

私がどんなに相性が合わなくても、心の中でどんなに嫌っていても、

表面には まったく出さないってことだよね……?

『嫁と姑』

という立場だけで、私個人がどんな人間でも、接し方は変わらないってことだよね……?

 

 

 

こわっ。

なんだか、常にお面をかぶった人と接しているみたい。

本当の感情が見えないから、時々垣間見える本音みたいなものにすごく敏感になってしまう。

 

 

 

とりあえず 心に決めたことは、 もう二度とあの家で昼寝はしないということ。

 

 

 

そして、たまには夫さんとひよ吉の2人だけで実家に行ってくれればいいものを、夫さんはそうしたがらない。

行ってもすぐに帰ってきちゃう。

2人だけで行ってくれれば、ひよ子がリフレッシュ出来て、育児もまた頑張れるのに。

 

夫さんがそうしたがらないことに、行くと義母からなんか言われたりすることがあって、それがイヤなのかなあとか勘ぐってしまうひよ子でありました。

 

あ~、ひよ吉は可愛いけど、少しおかあさんもお休みが欲しいわ(苦笑)