ときどき 『そりゃないでしょう』 というボケをかましてくれる 友人がいる。

 

 

 

同じ職場にいた Mちゃん は、 毎朝 伝票をおこす。

 

起こした伝票を 営業部の アシスタントちゃんたちに まわすべく、

 

毎朝 ワンフロア下の 2F事務所まで 届けに行くのが Mちゃんの日課だ。

 

 

 

ちなみに、 3Fフロアは Mちゃん と ひよ子

 

       2Fフロアには Nちゃん

 

       1Fフロアには Tちゃん   のデスクがある。

 

 

 

営業アシスタントちゃんの中でも 担当がべらぼうに多いのが Nちゃん。

 

伝票の枚数で言えば、 Nちゃんにまわす伝票はいつも 他の子の 3~5倍くらいある。

 

しかし その日は珍しく、 Nちゃんにまわすべき伝票が 1枚も無かった。

 

 

 

私     「めずらしいねー! Nちゃん、喜ぶんじゃない?」

 

Mちゃん 「かもね。 じゃあ、まわしに行ってくるね」

 

 

 

……5分後、戻ってきたMちゃんは くすくすと笑いながら デスクに座った。

 

 

 

私     「……どうしたの」

 

Mちゃん 「さっき、Nちゃんに 暴言吐いちゃった(笑)」

 

 

 

聞けば、Nちゃんは Tちゃんに用事があって 1Fにいたんだそうだ。

 

1Fから 自分のデスクに向かおうと 階段を上がっていったところ、

 

3Fから 階段を下りてくる Mちゃんに出会った。

 

 

 

毎日必ず 自分のところに 回ってくる伝票があること。

 

実は Mちゃんのほうが 1年先輩であること。

 

気を利かせた Nちゃんは、 階段を駆け上がった!

 

Nちゃん 「Mちゃ~ん!伝票 持って来てくれたの?」

 

そして Mちゃんは 答えた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mちゃん 「あ。

 

       Nちゃんに、 用は無いから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ̄□ ̄;)…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私     「ひどぉ!!そんなこと言ったの!?」

 

Mちゃん 「うーん、意味としては合ってたんだけど、ニュアンスが ちょっと違ったんだよねー」

 

 

 

 

 

Mちゃんが言いたかったこと  →  Nちゃんのぶんの 伝票は無いから、急がなくていいよ。

 


 

 

 

ブロークンハートな Nちゃんは、 朝一番の出来事を、 お昼休み中 散々みんなに 聞かせていた。

 

 

 

Nちゃん 「ひどいんだから! ひどいんだから、Mちゃんは!むかっ

 

私     「まあまあ、許してやってよ~。悪気は無いんだから~」

 

Tちゃん 「そうそう、しょうがないじゃん、 Mちゃん なんだもん!」

 

Mちゃん 「そうそう、しょうがない、しょうがない」

 

 

 

一同   「自分で言うなぁ!!!むかっ(フォローしてるのに!)」

 

 

 

以上、 ひよ子と 愉快な仲間たち でした(笑)