ひよ子たちの結婚式では、披露宴の最後に両親に渡す贈り物を 花束ではなく ウエイトベアーにした。

 

ひよ子の姉がウエイトベアーを両親に贈っていたので、どうせなら2体そろえてあげたいと思ったからだ。

 

 

※) ウエイトベアーは、オーダー製のぬいぐるみで、赤ちゃんが生まれたときの体重と 同じ重さに仕上げ 

 

   てくれる。 オプションで後ろ足の裏(?)の部分に 名前や 生年月日、産まれたときの身長、体重な

 

   ども刺繍してもらうことができ、親にとっては感慨深くなるアイテム。 

 

 

 

ところで ひよ子の姉が 結婚するとき、式場に ゼクシィ の取材が入っていた。

 

当時 婚約中だった夫さんは、 姉の記事が載ったゼクシィを ご両親に見せてくれたんだそうだ。 

 

ウエイトベアーを渡す 姉の写真を見て、お義母さんは

 

義母 「へえ!今はこんなのがあるんだね! お母さんも欲しいな~、いい記念じゃない!」

 

と言ってくださったらしい。

 

 

 

夫 「……だからさ、うちの親には内緒にしたいんだよね。そのほうが 喜ぶと思うんだ」

 

私 「うん、いいよ!じゃあサプライズだね!楽しみ~」

 

 

 

……そして、打ち合わせは進む。

 

 

 

私 「ウエルカムベアーとか どうする?必要ない?」

 

夫 「ウエルカムベアー……って、なんだっけ」

 

私 「当日、私たちは支度があるから お客さんのお出迎えが できないでしょ?

 

   だから受付にぬいぐるみを置いて、代わりにお出迎えしてもらうんだよ」

 

夫 「ふうん、だったら いいのがあるじゃん!」

 

……いやな予感。

 

私 「いいのって、まさか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夫 「ウエイトベアー!!(*^▽^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱり……。( ̄_ ̄ ;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夫 「いいじゃん、あれ でっかいから 存在感あるでしょ?決まり!決定!!♪」

 

私 「サプライズって言ってたじゃん……」

 

夫 「だーいじょうぶっ、わかんないって そんなの♪」

 

 

 

欲しがってる人(義母)が見たら すぐ分かるだろうよ……。

 

しかも 足の裏に バッチリ名前とか書いてあるじゃん……。

 

 

 

私 「駄目!ウエルカムベアーは無し!

 

   ボードと花で充分!わかったね!むかっ

 

 

 

あまり結婚式に出席したことの無い夫さん。

 

あなたになじみの無いアイテムでも、私の友達は分かるんだよ。 

 

そんなものが受付にあれば、

 

「ウエイトベアーだ!」 「かわいい!」 「これ、最後にご両親に渡すんだよね!」 「わ、重い!」

 

って、悪気無く騒いじゃうんだよ。全然サプライズじゃないじゃん。

 

 

 

しかし、ベアーを発注するにあたり、自分の身長などが分からなかった夫さんは、

 

母子手帳のありかを お義母さんに聞く羽目になったのでした。

 

 

 

義母 「なんでそんなものがいるの? あ、分かった!

 

     くまさん くれるんでしょう♪

 

 

 

計画倒れに終わった サプライズなベアーくんは、

 

今も義実家に行くと ちょこんと座って 私たちを 出迎えてくれます。