イタリア旅行記を書こうと思ったんですが、ネタとしてまとまるまで少し時間をいただきたいと思います 

m(_ _)m

 

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ひよ子が勤めていた会社は、社長が見栄っ張りだったのか温情深かったのか、

 

慰安旅行で けっこういいところに連れて行ってもらえた。

 

福井・金沢 や 和歌山 などの近隣の県へ 観光バスで行ったり、 

 

北海道、沖縄、韓国、グアムといったところへ 飛行機で向かったり、

 

会社に勤めている間に ずいぶんと 旅慣れさせていただいた。

 

 

 

ところで 旅行の幹事となる部署、総務にいるオジサンは 大の飛行機嫌い

 

オジサン 「なんであんな 鉄の塊が飛ぶんだ!! おかしいじゃないか!!」

 

地が足についていないのが どうにも落ち着かないらしい。

 

私     「幹事なんだから、近場でごまかしちゃえば良いじゃん」

 

オジサン 「それができたら 苦労するか! 決定権は社長にあるんだ!!」

 

ごもっとも。スミマセンでした。

 

 

 

さて 北海道に行く旅行当日、ひよ子の座席は 総務のオジサンの 通路を挟んで斜め後ろになった。

 

オジサンの様子が見て取れる位置だ。

 

 

 

フライトの前はいつも顔面蒼白になって うわごとを繰り返しているオジサン。

 

心配でずっと様子を見ていたが、今年はなんだか楽しそうだ。

 

子供がわくわくして落ち着かないときのように、全身をリズミカルに小刻みに動かしている。

 

おしりで 貧乏ゆすりをしている、とでも表現すれば お分かりいただけるだろうか? 

 

 

 

私     「なんか楽しそう。よかったね、今年は吹っ切れたのかな」

 

隣にいた Nちゃん とそんなことを話しながら、無事に離陸したのでオジサンのもとへいってみた。

 

オジサンのわくわくは 止まらないらしい。 離陸してもまだ 貧乏ゆすり(?)を続けている。

 

 

 

私     「今回は大丈夫そうじゃないですか?良かったですね!もう怖くないの?」

 

のんきにそんなことを話しかけたら、

 

オジサン 「馬鹿!そんなもん、怖いに決まってるだろうが!!

 

私     「え、怖いの!? だって、なんか今も楽しそうだよ?」

 

 

 

ずっと体を小刻みに動かしながら、オジサンは誇らしげに こうのたまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オジサン 「こうやって、自分が動いていれば、

 

   飛行機が揺れてるのが

 

   分からんだろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ……、一種の現実逃避ですね……。

 

前回の旅行では空港にいるうちにアルコールで勢いをつけようと、

 

ビールををかっくらって飛行機に乗ったのに、

 

緊張のあまりに酔えないという あえない作戦失敗をとげたオジサン。

 

でも、今回のこれは成功とはいえ 相当体が疲れると思うんだけど……。

 

 

 

私    「どうよ、これ?Nちゃん……」

 

 

 

半分あきれ気味に 隣にいた Nちゃん を振り返ると、

 

 

 

Nちゃん 「スゴイ!!ナイスアイデア!!キラキラ

  

       私も真似していい!?

 

 

 

目をきらきらと輝かせて オジサンを見つめていた…… (;´Д`)ノマネスルノカヨ

 

 

 

 

 

 

かくして、着陸の時まで、私の隣の座席には 真剣な顔でリズムを刻む女がいた……。

 

 

 

 

 

私     「……落ち着かないんだけど (´Д`;)」

 

Nちゃん 「ゴメン、我慢して」

 

 

 

 

 

飛行機嫌いの人には、輝かしいアイデアだったらしいけど、ひよ子にはその良さが分かりませんでした…

 

(´Д`;)ゞ