私の母は、あわてんぼうなところがある。
先日、私の傘が無いことに気づいた。
最後に使ったのは買い物のときだと思ったが、確かそのときは持って帰ってきたはずだ。
そういえば、そのあと実家に行ったときに 雲行きが悪かったかもしれない。
実家に電話してみよう。
母 「もしもし」
私 「あ、おかあさん?ひよ子だけど、そっちに私の傘 無いかなあ?」
母 「傘?どんなの?」
私 「私が良く使ってた、緑色のチェックのやつ」
母 「折りたたみ?」
私 「ううん、ふつうの」
ちなみに私は、実家にいたときから日傘以外の折りたたみ傘は持っていない。
母はコードレスを持ったまま玄関に向かったようだ。
母 「おりたたみ……おりたたみ……。」
私 「おかーさん!折りたたみじゃないやつ!」
母 「あ、そうか」
見回してるもようの母。
母 「緑色の……どんなやつだっけ?」
1年前までそこの家にあった傘じゃないですか……。
私 「しぶい緑色の、チェックで、ワンタッチで、持ち手のところの金具がちょっと壊れてるやつ!」
言ってて、ボロさが哀しくなってきた。
母 「ああ、あれね。ええと、ワンタッチで…折りたたみで……」
私 「折りたたみじゃないってば!」
お願いだから話を聞いてください。
母 「緑色の……チェックのやつ……。
う~ん…… 無いね。」
おかーさん、玄関狭いわりに、時間かかりすぎです。
母 「念のため、折りたたみのしまってあるところも見たけど、無いよ!」
だから折りたたみは関係ないってば!!!
だれか、私の母に 「人の話しを聞く」 ということを 教えてやってください