ときどき、 『そりゃないでしょう』 と言いたくなるような天然っぷりを発揮してくれる友人がいる。
会社勤めをしていたころの同僚だった、 Tちゃんだ。
ある日、給湯室で雑巾を洗おうとしていたTちゃんは、
友人T 「痛っ!!」
と言って、水から手を引っ込めた。
たまたま給湯室にいた同僚の Nちゃん が
友人N 「どうしたの?」
と聞くと、 「今朝、指先切っちゃって、水がしみたの」 ということだったらしい。
切れた指先で雑巾を洗うのは あんまし良いことではない。
Nちゃんは気を利かせて、救急箱から絆創膏を持ってきてくれた。
友人N 「どのへんが痛い?」
水でふやけた指先は、傷口がわかりにくい。
友人T 「中指の……このへんかな」
Tちゃんの示した 中指の先に 絆創膏を貼って、一安心。
「これで痛くないね」 と雑巾を洗い始めたTちゃんが、 再び
友人T 「痛ぁいっ!!!」
と悲鳴を上げた。
え、なんでなんで?絆創膏貼ったじゃん!
友人N 「大丈夫!? ごめん、貼る場所を間違えたかな?ごめんね!」
友人T 「痛ぁ…。 ちがう、これNちゃんのせいじゃないよ」
必死で謝るNちゃんに、ココロ優しい言葉をかけたと思いきや、
続けてTちゃんは衝撃の一言を発した。
友人T 「切ったの、くすり指だった。」
はーーー!?Σ(゚□゚;)
Nちゃん 「え、なんで? さっき中指が痛いって言ったじゃん」
意味が分からないNちゃんに、Tちゃんはさらっと理由を述べた。
友人T 「指が隣りだったから、
間違えたみたい。」
ありえないから!!!
ちなみにTちゃんは、自転車の競技用の 流線型ヘルメットをかぶった人を見て、
友人T 「後頭部がああいう形だから、あれしか かぶれないんでしょ」
とのたまった ツワモノです。