前にも書いたが、父はひよ子のお弁当も作っていた。

  

ひよ子のお弁当は会社で一緒に昼休みをとる子達の間でも話題で、

 

周りから「お父さんの愛」と呼ばれていた。

 
 

 

 

 

そのことは本当に感謝していたので、披露宴の最後に読む「両親への手紙」でそのことを書いた。

 

手紙を書いたときには泣けてきたけど、いざ式場で読んだときには 

 

『ちゃんと読まないと!式をきちんと締めくくらないと!』

 

という変な責任感にかられて、しっかりした口調で読み終えることが出来た。

 

 

 

 

 

無事に新郎新婦退場を終えて、帰ってゆく招待客を笑顔で見送っていたら、

 

出席してくれた同僚が 涙で顔をくしゃくしゃにしながら 無理矢理笑っていた。

 

 

 

 

 

びっくりして 「どうしたの!?」 と声をかけたら、隣にいた別の同僚が


 

友人 M 「ひよちゃんの手紙聞いてたら 泣けてきちゃったんだって」 。

 

 

ええー!? 両親なら泣くのも分かる内容だけど、なんで友達が泣くの?

 

友人 N 「だって、……だってえ~~~~!!

 

       毎日おべんとう見てたから、自分のことのように思えてきちゃったんだもん!!」 

 

 

 

 

 

…なんだか泣いてない自分が申し訳なくなってきた (自分のことなのに)。

 

 

 

 

 

優しい両親と、優しい友達がいてくれて、ひよ子は幸せです。

 

もちろん夫さんもね。