さてさて今回は
私のセカンドハープの購入話です。
ずっとセカンドハープの候補だったピクシーハープはネットで購入する予定でした。
でもおとつぶハープの工房は近いので
せっかくだし、初めての経験だし、
試奏させていただこうと思いました
工房はご自宅の一角に構えているので、
訪問の予約をして伺いましたよー
ここで、おとつぶハープの予習と参りましょう。
こちらホームページです👇
おとつぶハープについて
一言で説明しちゃうと
音楽家である代表が
個人輸入したハープを最終調整して
販売しているブランドです。
しかもまだ生まれたて、ほやほや。
音楽家が弦を張り替えて販売しているハープ。
となれば、音色に対する期待値もガゼン高まります♡
そしてお目当ての20弦とご対面
流線形の縦長のフォルム。
なんともアイリッシュ感が満載です。
お値段がリーズナブルなので
おもちゃみたいだったら?とか、
荒削りなんじゃないか?とか
心配していましたが
まったくそんなことはなくて、ひと安心
既製品っぽさはなくて
ハンドメイド感というか
手作りのハープって感じです。
それで私が少し気になったのは
レバーの並びがちょっと不ぞろいのところかな。味があるともいいますケド。
でも、レバーのフォルムは涙の形ですてき。
たくさん並ぶと、つぶつぶしててかわいいんですよ♡
レバーが不ぞろいだと思ったことも
すぐ忘れちゃいましたぁ
かわいいって、罪・・
さて、おとつぶハープ20弦の音の印象ですが。
壮厳な感じ。
豊かで厚みのある音ですぐ気に入りました♡
なにより、動画の音よりイイっ
だって、動画の音質って、なんか加工してるんでしょ?私はワカラナイんですけど、、、
特にototsubu harpさんの動画って、
クリアで音響がすばらしくて、ぜったい加工してると私は信じて疑わなかったのです
そして、そういう疑問を不躾に聞いちゃうひよこ。
お聞きしたら、カメラマンでいらっしゃる旦那さまのカメラで撮っているとのこと。
加工は一切されてないとのことで驚いちゃいました。
おとつぶハープの特徴は響き。
音のゆらぎが心地いいこと。
空間に音が舞っていく、そんな音色です。
さて、私が20弦ハープを試し弾きしているともう一台の脚付きタイプも勧めてくださいました
2台もあったなんて、すてき!
使用している弦の太さも違うとのこと。
こちらはなんかキラキラした音
先ほどのハープは音に厚みがありましたが、
こちらは明るく軽い音。
こっちもすきだなあ〜。なやむ。
弦の太さでこんなにも印象が変わるものなのか・・芹澤代表にお聞きしたところ、
『太目だと安定感のあるしっかりした響きになりますし、細めだと、きらきらと繊細な響きになったりするんですよ。』
なるほど〜。
そういえば、
小型ハープってナイロン弦が多いように思いますけど、おとつぶハープもですか?
『フロロカーボンですね。釣り糸です。』
えー。どうして釣り糸??大丈夫かしらん
『 私はもともとアコーディオン奏者なんですが、調律して下さっている方がウクレレ作家さんでもあるんですよ。
銀座の山野楽器で50万円をつけて売られたり、とても良い楽器を作っている方で。』
ふむふむ。
『結局、弦はいろいろ試したけど、日本の釣り糸のフロロカーボンが一番良い。と話していたのを記憶していたのと。
あと、古楽器の愛好者のあいだでも日本の釣り糸は世界的に定評があるんだという話も聞いたことがあったので。
弦を試す上でフロロカーボンは必須だったんですよ。』
それって、
メーカーで採用しているのは
ototsubuハープだけってことですか?
『ハープでも、近年フロロカーボン弦はメジャーになってきていますよ。』
その、ふろろの特徴って?
『 ototsubuharpは最初15弦からはじまったのですが、小さい楽器でもはっきりと残響豊かに響くのがフロロカーボンの特徴で。
弦は消耗品ですからね。
安い価格で提供したかったというのもありますね。
一般的にハープの弦って非常に高額だったりするのですよね。』
おとつぶのHPを見ましたが
弦は日本製でしたっけ?
ふろろは、なぜ日本製なんですか?
『 日本は世界的にもフロロカーボンのメッカだと思いますよ。
クレハ、東レ、化学繊維に強い技術を持っていますから。』
さすが、ものづくりの国、日本ですね。
まったく知らない世界でした。
パキスタンで作られたボディに
日本製の弦。
なんかいいですね♡
弦のことはわかりました。
となると、ハープ本体はどうなのかな気になるところです。
なぜ、パキスタンなんでしょう?
たしか、ピクシーもパキスタンだし・・・
『 小さいけどレバー付きで高額でない楽器はないかなと海外のショッピングサイトを見ていて、ここの工房の製品を購入したのですが
レバー同士がぶつかって上げ下げできないとか、これはありえんでしょう。というものが来て文句を言ったんですよ。』
ええー
レバーを付けておいて使わせないって、斬新!
なにハープって呼ぶんだろう
『しかも、 弦もパキスタン弦でべんべんしてましたし。ただ、なんとなくこの楽器の響きに好ましい印象があって・・・そして可能性も感じるものがあって・・ 弦を替えて、レバーなしだったら良い楽器だなとか・・それでフロロカーボン張って使ってみようかとか、試行錯誤しつつパキスタンにも改良を要望をしたりして、やり取りがはじまったんですよ。』
『試行錯誤を続けて
2019年の夏くらいにオリジナルブランドで日本で販売したら?うちのハープを売ってよ。という話になり、私の方もすっかりハープにはまりこんでいたのもありまして』
私は、レバーの機能を封じこめた過去をまったく気にしてない職人さんの天真爛漫さ、きらいじゃないです♡
『釣り糸も山ほど買い込んでしまったし・・たぶんこれ100台ぶんくらいあるよね。ということで10台ほど仕入れてはじめはメルカリなどで売ってみました。
なかなか好評でしたので、ちょこちょこ仕入れてちょこちょこ売ってをはじめて今に至る感じですね。』
あ、わたし、見たことありますよ〜。
売り切れたページを。
すてきですね。
職人さんと芹澤さんの信頼関係で成立しているんですね。
どうしても「クオリティ」にたいする違いとか文化的な違いはありますが、誠実さ・良いものを作りたいという気持ち・相手を思いやる気持ち。
そんなところが基盤にあれば、長い目でみて良いものを一緒に作っていけると思いましたね。』
すてきー
『パキスタンの工房側はパキスタン製って言わないほうがいいよ。クオリティが悪く思われるから。って言っていたのですが・・
私はパキスタンで作られているということも大事にしていけたらなと思っています。』
ハープに限らないのですが
作り手がどんな思いで作っているかって、私も大切にしているので、お話を伺ってうれしかったです
そしてワタクシは、
クラシック向きの20弦を購入することにしました!
レバーの調整や最終チェックして送ってくださるとのこと。
届くのが楽しみです。
お時間を作って頂きありがとうございました♡