こんにちは。私は今非常勤講師を2年と数ヶ月、臨時採用を2年と数ヶ月続けている小学校教員(非採用)です。自分の考えをまとめるためにブログを活用しようと思い、つらつらと書くことにしました。


 最初に提言したいこと、それは「初任者の一年目は非常勤、二年目は特別支援級担任を務めること!」です。大学生のみんな、焦らず三年目から担任やりましょう。焦ったっていいことないですよ。

 「そんなことしたら先生が足りなくなるだろう」とかいうデメリットは今無視します。今回の主語は「これからの教育を担っていく若手教員」であるからです。新しい時代を作るのは老人ではありません。機動戦士Zガンダムでクワトロ・バジーナはそう言いました。


今回は一年目、非常勤講師について。


 メリットは、「学校の現状が第三者視点で見れる!」ことです。


 私も非常勤講師で働いていたのでメリットはたくさん挙げられます。まず大学時代に学んでいた講義を思い出すと、あの中で覚えているものは何かと聞かれたら、大学教授の話し方の癖くらいです。それより実際に現場に出て、どんな児童がいるのか、どんな先生がどんな指導をしているのか、保護者はどうなのかを学んだ方が実になりますし、よく覚えているものです。学校ボランティアで大学時代から現場に出ているという人も多いと思いますが、所詮ボランティア。学校のスタッフになって、お金をもらう立場になると、見え方も違ってくるものですよ。

 

 まず児童について。暴れて教室から飛び出してしまう児童、教室に入れない児童、勉強が苦手な児童など。非常勤講師は担任を持たないので、このような児童の対応がメインになります。少人数教室に集められた子たちとゆっくり話をしてみると、そんな子たちの魅力に気づいていくのです。

 「勉強苦手だけど、こいつはプログラミングの天才だなぁ」

 「教室では自分を出せないけど、ここではみんなに勉強を教えたり面倒を見たりしている。よく気が利く子じゃないか」

 そしてよく話を聞いたり様子を見たりしていると、なぜ教室に入れないのか、暴れて飛び出してしまうのかが見えてきます。

 もしこの現状を知らずに担任を持っていたら、「そんなことより自分のクラスを回さなきゃ。ちゃんとしろとか思われたくない…」と思ってしまうかもしれません。そもそも何十年もやってる先生でも見切れないことがあるのに、一年目からうまくクラス経営ができるなんて思わないことです。でも何故か若手のクラス経営を見て指導力不足だなんだと、俺が若いときはこうだった言う先生の多いこと多いこと。そんなプレッシャーに負けてしまい、目の前のことだけで手一杯になり、学校で苦しんでいる児童と分かりあうことが難しいという人も出てくるでしょう。

 非常勤講師なら、様々な児童と触れ合い、何に困っているのか?何が不安なのか?を感じることができます。この経験は、間違いなく数年後に自分のクラスを経営するときに大きな財産になることでしょう。まぁ私もクラス経営したことないから知らんけど。


 次は保護者対応について。

 非常勤講師は早く帰れますから、帰りの準備を職員室でしていると、深刻そうな顔で電話をしている先生と、そんな様子を隣でこれまた深刻そうな顔で見つめている先生(主任ですね)をよく見ました。

 内容は色々とありますからここでは触れませんが、そんな現状を第三者として見れるのも非常勤講師の魅力です(魅力…?)。ここではプラスに捉えましょう。

 保護者にとって子どもは宝物です。そんな子どもに何かあると、いても立ってもいられずにすぐ手を差し伸べてしまう方々が多いように感じます。「どうなっているんですか?」ということを電話で聞いてくることがたくさんあります。また子どもが帰宅して保護者に伝える前に、先に先生から電話をかけて事実を伝える、なんてこともあります。電話の内容は置いておいて、そんな現状を知っておくことも勉強です。


 最後にクラス経営について。

 「算数が苦手な児童がいるので、授業に入ってもらってこの子を中心に見てほしい」。というオーダーをされることもあります。そんなときは喜んで行きましょう。教室に入ると、クラスの雰囲気が先生によってもちろん違います。その雰囲気が個人的にビビッとくることもあれば、なんでこんなことしているんだろうと疑問に思うこともあるでしょう。それをひたすらメモするのです。勉強になったことはそのまま使い、変えた方がいいと思ったことは自分なりに変えて生かす。自分のクラスを持つと、他のクラスのことなんてなかなか分からないものですからね。「初任者研修でクラスを見る機会があるだろう!」と仰る方もいるかもしれません。でもそれだと一つのクラスを見られるのが一時間程度ではないですかね?ちょろっと見ただけでは分からないことばかりです。何度もクラスにお邪魔してみると、その先生の色々な表情も見えてきますから。

 私は基本的に嫌なやつですから、とあるクラスを初めて見たときは「何この褒めてばかりの指導、こんなんで児童がついてくるわけないじゃん」と評論家気取りでした。私はこれまでの部活で先輩と顧問の先生にひたすら厳しく指導していただいたおかげで、人は厳しい言葉をかけられてこそ成長できると本気で思っていました。しかし学年末になってくると児童が変わってきます。「みんな自分に自信を持っているのが分かる。これはあの指導のおかげなのか?だとしたらすげーじゃん!」と手のひら返しをしたことは少なくありません。そこから褒める、認める指導を重視するまでにかなり時間はかかりましたがね…。


 自分が今先生として大切にしているものの根底には、非常勤講師時代の経験が間違いなくあります。私はこの仕事が好きですから、この経験を生かして今も続けています。しかし人によっては現状を見て「とてもじゃないけどやっていけない…」という人もいるかもしれません。それでもいいと思います。教員免許を持っていたって、他の仕事をしてもいいんです。非常勤講師はなんと副業可能です。他の業種のアルバイトをすることができます。先生をしつつ、自分の将来をゆっくり考えるチャンスを一年もらえると考えたら、なかなか魅力的じゃないですか?それで将来「やっぱり先生やってみようかな」と思ってくれたら嬉しいです。そのときはぜひ一緒に児童のために働きましょうよ。


 それでは今回はここまで、また会えたらいいですね。