日吉真澄です。
ピアノインストのアーティスト、劇伴作曲家です。
長らくブログ書いてませんでしたが、
この9月を機にまた再開することにしました。
お久しぶりの方、お初の方、どうぞよろしくお願いします。

ここに至るまでのことをちょっとお話させていただきますね。
長文ごめんなさい、良かったら読んでいただけたら嬉しいです。

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2019年2月、デビュー20周年コンサートをやり遂げ、

そこを区切りに引退覚悟でピアノの蓋を閉じました。

4才の時ピアノをはじめて、

8才の時に音楽の道に志を立てて以来、

一生この席を降りることなく生きていくと思って頑張ってきたわけですが、

この道の厳しさについに心折れ、別の道を探しました。

自分の可能性を諦めてしまいたくなかった、

新しい道に希望を持って、まだ続いてしまう人生を

なんとか手ごたえあるものにしたくてもがいていました。

そんな中、筆文字という世界に巡り逢え、

書家として第2の人生を切り開こうと、

一生懸命鍛錬を積む日々を送りました。

書のひとつのスタイルとして、

「ライブペイント」というステージがあることを知りました。

音楽の道にすっかり絶望していた自分でしたが、

筆を持ってステージに戻れるのか!と大きな希望になり、

そこを目指してくる中で、ライヴハウスに出入りするようになりました。

そこで、たくさんのミュージシャンに出逢いました。

一生懸命音楽の道を生きている彼らを見ていて、

「本当は私も音楽家なのに・・・」

こう心の中でつぶやくようになり、

やがてそれは叫びとなっていきました。

そして、2023年7月9日の深夜、

4年半の沈黙を破りピアノの蓋を明け、

stand fmにて「深夜のピアノライヴ」を毎晩配信するようになりました。
 

そこで待っていてくれたのは、「即興演奏」という新しい世界でした。

皆様からお題をいただきその場で即興していくというスタイルで、

共感し毎晩集まってきてくれる人たちが、少しずつ増えていきました。

そんな皆様の言葉や存在がどんなに希望になったことかしれません。

このことが私にもう一度熱いものを取り戻させてくれました。

もう一度、人生賭けた大きな夢に挑む、

私の人生はまだ終わってない(まだ終わってなどくれない)、

生きてるんだもの、何度だってやり直したらいいんだ、

そう思いました。
 

もう一度一生懸命に生きてみよう

もう一度大きな夢を掲げ挑んでみよう
 

そして掲げた夢

東京国際フォーラムホールA

東京で一番大きなホール、5012席あります。

ここにみんなと一緒に行きたいです。

挫折して負けたようなかっこ悪い私ですが、

それでももう一度立ち上がって、

少しずつ、ひとつずつ階段を上りながら

諦めずこの夢を叶えていく、

そのストーリーごと、「ドリーム」をみんなと共に夢見て行きたい。

こんな凸凹傷だらけの負け虫みたいな自分だけど、

だからこそ感じてきた気持ちがある、

そんな自分だからこそ生み出せている音楽がある、

こんな自分だからこそ、誰かの心の孤独や傷や迷いなんかに

寄り添えるんじゃないかって思うんだ・・・
 

先日、東京:渋谷にあるオーチャードホールに行きました。

私が長年カリスマとしてリスペクトしてきているアーティストの

オーケストラコンサート。

素晴らしい感動体験でした!

ほぼ最初から最後まで涙が止まりませんでした。

(これ、本当にポロポロと流れ落ち止まらなかったんです)

美しい音楽というのは、こういう最高に豊かな時間と感動を

人生の体験としてもたらすのだと

あらためて思いました。
 

人生に美しい時間が流れることって、本当に豊かで幸せなことなんですよね。

心から実感しました。

自分もステージに立つ者として、

そんな豊かな感動体験を届けて、

たくさんの人たちが豊かな気持ちになったり、

また明日頑張ってみよう、明日への勇気になれたなら・・・

そんなひかりを自分の指先から届けたいと思うんです。
 

私が届けたいのは、人間のドラマです。

”人の物語”を描きたい。

自分にとってそれに勝る感動的なものは他にありません。
 

人間はステキ、

人生は美しい、

この世界はおもしろい、

生きるって素晴らしい、

生まれてきて良かった、

生きてきて良かった、
 

こういうところに繋がっていく真の感動体験

これを届けるために人生を賭けるのが、

自分の音楽家としての使命

自分にとってこの道はそんな志の元に続いてきたと思います。
 

それを叶えていくのに一番力のあるものは、

私にはやっぱりピアノです。

4才の時ピアノに出逢い、最初に憧れた音楽は

「エリーゼのために」でした。

10代の時、George Winstonという素晴らしいカリスマに憧れ、

自分が目指していく音楽の道を定めました。

いろいろなことをやったけど、

やっぱり自分はそこに原点と夢があって、

だからピアノインストという道を突き詰めていくことそのものが

自分には人生の道だと思います。
 

結局辿り着いたのは、ピアノ音楽、

小さい頃、最初に描いた「ピアノ」という夢。

一度はピアノから離れましたが、やっぱり結局は

最初の夢に戻って来たんです。

私にとっての幸せの青い鳥は、ピアノにとまって

待っていてくれたんだって思います。
 

そして、今辿り着いたのが「ドラマ音楽系即興ピアノ」です。

先日訪れたオーチャードホール、キャパを調べたら

2150席でした。

ステージの前まで行って、客席を眺めてみました。

3階まであるたくさんの席が、巨塔かのように聳え立って見えました。

目指している5012席の半分以下でこれなのか・・

と、リアルに圧倒されるかのような気持ちになりましたが、

同時に、こんな素敵なホールの空気の中で

夢のように美しい音で、みんなに感動体験を届けられたらなぁ・・とも思いました。

想像しただけで涙出てくるような想いになりました。
 

私に出来ることなど、日一日の小さなことかもしれません。

それをコツコツと積み重ねて

ひとつひとつ階段を上り、

そうやって辿り着ける世界がある。

そんな風に歩んでいく姿を見せていくこともまた

アーティストの役割なんだろうとも思います。

まだまだ遠い夢舞台ですが、

一生懸命進んでいきたいと思いますので、

どうぞ見守り応援していただけましたらと思います。

頑張っていきますので、よろしくお願いします。
 

この動画は、2024年2月3日、

デビュー25周年コンサート(ソロステージ復帰コンサート)

のものです。

長文になり失礼しました。

読んで下さりありがとうございます。
 

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日吉真澄公式サイト

https://www.hiyoshimasumi.com/

日吉真澄stand fm「深夜のピアノライブ」毎日24:00~

https://stand.fm/channels/5edf0b0d9c38bc0326ee25f4

日吉真澄Youtube

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