放浪日記 | お山の杉の子

お山の杉の子

詩吟・なんの負けるか今にみろ…

拙者は、3度師匠を変え、現在は4人目の師匠でござる…(-_-;)

最初の師匠の時代は、自分では平均だと思ってたが、今思うと、喉を絞めて…音痴で…聞くに堪えない吟をしてた。

2度目の師匠は、音痴なのをコンダクターで辛抱強く教えてくれ、音感を指導してくれた。
発声も、太い声で腹に落とした声でやるようにと指導してくれた。
「詩吟は呼吸芸術だ」という会長の言葉のように、「吐いて~吸って~」を叩き込まれた。
会長は割り箸を咥えて、喉の奥を開き、口をあまり開かない「アー」を推奨していた。
未だに喉を絞める癖は直らないが、少しずつ改善されてきた。

しかし、ちょっとあまりにも#ファを使うので嫌になってきた。
自分が今まで教えてもらってきた岳風先生のコピー吟法より、今の学院の吟の方が進歩してるんだなと、学院の教本CDを聴いてみて感じた。
遠方だったし、月謝が値上げされたこともあって、それを機会に辞めた。

さあ、拙者も「岳」を目指して頑張ろうと、3度目の師匠の門下に入った。
ところが2回教えてもらっただけで亡くなられてしまった。
病院から教場へ通っておられ、土色の黒い顔で驚いたが、吟に懸けるう執念が凄かったんだなと思う。

1回目の指導では「素晴らしい良い声をしている。惜しいことにアの発音が汚い。アェになってる。美しいアをやりなさい。うちはビクターも入っているから頑張りなさい」
2回目には、「イーが汚い」(-_-;)
「そんな力まず、腹筋でやれば力強いきれいなイができる」
拙者が最後の弟子になってしまった。
遺言だと思い、肝に銘じております。

現在は4度目の師匠でござる。
詩吟協会の幹部の先生だが、一人会長だと聞いてたし、尊敬できる吟をやってたので、←生意気に…
「月謝は払わんが会場費は払うから一緒に稽古したい」と、またまた生意気に…お願いしたところ、快く応じてくださり、月2回休憩なし2時間、お互いに声を出しまくって教えてもらっております。
勿体ないことに、先生まで会場費を半額負担してくださり…(-_-;)

先生は揺りや止めの種類にも詳しいし、とても信頼できます。
吟道学院の「そのうち」をやってもらったら、初めて見る難しい譜付けなのにスイスイやれて驚いた。
苦手な止めのやり方も、だんだんわかってきました。
先生は1本か2本なのに、4本の地声に近い最高音でできるから驚いた。
女性に教えなければならないから、昔は6本7本でもやってたそうだ。
昔ながらの手振りで教えてくれるが、拙者がコンダクターを弾いて、二人三脚?
先生に倶梨伽羅課題吟や「くじけないで」の譜付けをさせたり、楽しくやっております。