お山の杉の子 | お山の杉の子

お山の杉の子

詩吟・なんの負けるか今にみろ…

「お山の杉の子」が好きです。
ちっちゃな杉の子が大きな吟者に育っていく姿に重なる。
「なんの負けるか!」と根性がいい。
「杉の子くん」に負けないよう、ひよざえもんも頑張るでござるニコニコ


(1)
昔昔のその昔 椎の木林のすぐそばに
小さなお山が あったとさ あったとさ
丸々坊主の禿山は いつでもみんなの笑いもの
「これこれ杉の子起きなさい」
お日さまにこにこ声かけた 声かけた
(2)
一二三四五六七 八日九日十日たち
にょっきり芽が出る 山の上 山の上
小さな杉の子顔出して 「はいはいお陽さま今日は」
これを眺めた椎の木は
あっははのあっははと 大笑い 大笑い
(3)
「こんなチビ助何になる」 びっくり仰天杉の子は
おもわずお首を ひっこめた ひっこめた
ひっこめながらも考えた 「何の負けるか いまにみろ」
大きくなって 国のため
お役に立ってみせまする みせまする
(4)
ラジオ体操一二三 子供は元気に のびてゆく
昔々の禿山は 禿山は
今では立派な杉山だ 誉れの家の子のように
強く大きく逞しく
椎の木見下ろす大杉だ 大杉だ
(5)
大きな杉は何になる 兵隊さんを運ぶ船
傷痍の勇士の寝るお家 寝るお家
本箱 お机 下駄 足駄 おいしいお弁当たべる箸
鉛筆 筆入れ そのほかに
うれしや まだまだ役に立つ 役の立つ
(6)
さあさ負けるな杉の木に 勇士の遺児ならなお強い
体を鍛え頑張って 頑張って
今に立派な兵隊さん 忠義孝行ひとすじに
お日さま出る国 神の国
この日本を護りましょう 護りましょう