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【クロール-凶暴領域】2019年│アメリカ│87分│ホラー、アクション│PG12

『出演』
カヤ・スコデラーリオ
バリー・ペッパー
モーフィド・クラーク
ロス・アンダーソン
チョチョ(犬のシュガー)

『監督』
アレクサンドル・アジャ

『制作』

クレイグ・フローレス

サム・ライミ









巨大ハリケーン&ワニが襲来!父と娘の絆が試される、ハイクオリティなワニもの映画。


水中の2大スターといえば?サメとあと一つ、忘れていませんか?

そうです、ワニです!サメの方が映画界の中で格が高いのは否めません。(右を見ても、左を見てもサメ映画ばかり)


しかし、ワニのギラギラ感(凶暴性)は時にサメのそれを上回るときがあります。
この映画にはそのギラギラがあります!



監督は『ヒルズ・ハブ・アイズ』『ハイテンション』等、エグ目のホラー映画でお馴染みのアレクサンドル・アジャ氏です。


制作には『スパイダーマン』、『死霊のはらわた』の監督としても有名な、サム・ライミ氏が名を連ねる今作。



※グロ描写は控えめですが、ワニに襲われた人の断末魔を存分に聞くことになりますので、苦手な方はご注意ください。

※後半、津波のように水が押し寄せるシーンがありますので、ご注意ください。


※結末までネタバレしていますので注意ください。
全てにご了承いただけた方のみ、ここから先にお進みください。







『事の起こり』

フロリダに巨大ハリケーンが迫りくる中、大学生の競泳選手ヘイリーは、避難警報が出ている地域に住む父デイヴと連絡がとれず、父親の家に様子を見に行くことにします。




ヘイリーの姉ベスも、父親と連絡がとれずに心配しています。
ベスはヘイリーにも、様子を見に行くような危ないことはやめて、早く避難してと伝えます。



しかし現実世界で良しとされていないことでも、映画の世界では危険を冒さないと物語が始まりません。通行止めされている道路を、交通整理の警官(姉ベスの元彼ウェイン)の制止を振り切って、父親がいると思われる家に車を走らせます。



ヘイリーは先ず最初に、現父親の住む家に行きますが父デイヴ不在のため(ここで父の相棒の犬のシュガーを保護)→昔家族皆で住んでいた家に向かいます。



ヘイリーは小さい頃から、水泳を父親にコーチしてもらっていましたが、今は色々あり疎遠になっているようです。


ヘイリーの子供の頃の映像が挟まれますが、父親デイヴがヘイリーに、「お前は頂点捕食者だ」というようなセリフを言って励ますシーンがあります。
このセリフが後のヘイリーを、奮い立たせるための支えになります。(これは凄いセリフ)





『地下室での地獄』

シュガーと共に家に入りデイヴを探すも姿が見えない、そんな中、シュガーが吠えて知らせる先には地下室がありました。



家族が昔住んでいた家の地下室に父デイヴは倒れていました。(因みにこの家は売りに出されています)



肩と足に大怪我をしているデイヴ。
足が特にマズイ、カパカパしている…。伝わりますか?


ハリケーンの猛威は酷くなるばかりです。


近くに湖もあるらしく、このままいけば堤防も破壊されてしまいます。
とにかく早く脱出しなくては。



そんな中、ついにワニが姿を現します。(ちょっとかわいい)
しかも一頭じゃなく、二頭?いる!そしていかにもな大きくて強そうなワニです。



ここで動けない父デイヴに代わり、ヘイリーが事態を打開しようと奮闘します。


配管が入り組んでいる箇所は、その巨体ゆえに通行止めをくらうワニ。

それを生かして立ち回るも、危険な場所に落ちている携帯電話を拾い、なんとその場で助けを呼ぼうと電話するヘイリーを、ワニが見逃すはずはありません。


なんで安全な場所まで行って電話をかけないの!?


案の定ワニに足を噛まれブンブンされます。そして携帯電話は、ワニに踏み潰されて使い物にならなくなりました。


階段から逃げるのは難しい、デイヴの情報でもう一箇所1階へ出られる上げ蓋から脱出しようとするも、沢山荷物が載せられており、蓋が開けられません。


自らピンチを作り出す男、デイヴ。





『ワニ軍団お目見え』

地下室からの脱出経路が途絶えてしまった…絶望的な状況の中、向かいのガソリンスタンドに火事場泥棒3人パーティーが、ボートに乗ってやってきます。




ATMを盗んだりやりたい放題、こういう輩は最低です!


彼らにライトを向けて、助けを求めるヘイリーでしたが因果応報、3名ともワニたちの餌になってしまいました。



ワニたち?ちょっと待ってください、ワニが1、2、3、4、まだいますかね…とにかくそこそこの数のワニがいます。


地下室にも大量の水が流れ込み、このままでは溺死の危険性もある。



絶望的状況の中、一筋の光が!
ウェインともう一人の警察官がボートでヘイリーを探しに来てくれました。


地下室の入り口を覗き込むウェイン、しかしそこにワニの姿が!「ワニがいるから来ちゃ駄目だ!」ヘイリー&デイヴの必死の呼びかけ虚しく、ワニによって水中に引きずり込まれるウェイン。



あっという間にワニの餌食になってしまいました。
しかも悲しいお知らせがまだあります…外のボートで待っていた、もう一人の警官もワニ軍団の餌食になってしまいました。(ちくしょう!)



絶望にかられるヘイリー&デイヴでしたが、この時点で映画の尺が半分近く残っています。ということは、この惨劇はまだまだ終わらないということです。



ここで父と娘が本音を吐露しつつ、絆を確かめ合う良いシーンがありますが、こうなった切っ掛けが、巨大ハリケーンが近づく中、デイヴが昔家族で住んでいた家の修理に向かったのがいけなかった、この事を思うとあまり感動できません。(ウェイン…その同僚…いい奴そうだったのに)



十分に絆を確かめあったデイヴ&ヘイリーは、生き残るために決死の作戦に出ます。







『決死の脱出とわちゃわちゃ』

デイヴが鉄管を叩きワニを引きつける間、ヘイリーが潜って顔段へと向かう作戦です。(ヘイリーは結構な時間水中に潜っていられます。




めちゃくちゃ鉄管を叩きまくるデイヴ、寄ってくるワニ!鉄管を崩してワニに当てたり、手にした武器で動けなくなったワニをゴツンゴツン!叩きまくるデイヴ!トドメを刺してフィニッシュ!

守るべき者がいると人は強くなれる、ワニを一頭仕留めました。(安心してください、ワニはまだまだいますから)


一方ヘイリーは、目指す階段付近をワニが張り込み中のため、諦めて排水管に向かうことにします。


排水管を進むとワニの住処と思われる場所にたどり着きます。


ここではワニの卵が沢山ありました…しかももう産まれてるっぽいです。(oh…)
そして警官の死体(恐らくウェイン)から、拳銃を抜き取ったところを、腕をワニに噛まれますが手にした拳銃を撃ち、脳天直撃!何とか撃退します。



父デイヴのいる地下室は完全水没まであと数センチに迫っています。


ヘイリーは排水管を抜けて湖から陸地に到着。
外から家に入り、床板を破壊してデイヴを救出します。(シュガーもちゃんと無事です)



さぁ、あとは車で脱出するだけ!と思い外に出た2人の前に広がる景色は、車の半分以上が水没しているという絶望的光景です。




目の前のガソリンスタンドに、火事場泥棒に来ていた奴らが乗っていたボートがあり、それを目指すデイヴ&ヘイリー&シュガー。(因みデイヴがシュガーを抱きかかえての移動です)


水飛沫を立ててはいけない、ゆっくりゆっくり進んでいきますが、ここで悪いお知らせがあります。


堤防が壊れたため、警報が鳴り響きます。(追い詰めてくるねぇ)


もうグズグズしていられない!花魁道中の如くしゃなりしゃなりと歩いていては間に合わない!
ここでヘイリーが自慢の泳ぎでボートまで向かうことになります。

あの言葉を思い出せ!がんばれヘイリー!


見守ることしかできないデイヴ&シュガー。



集ってくるワニたちですが、間一髪ボートに乗り込みデイヴ&シュガーを乗せて逃げるだけ!と言いたいところですがまだ、まだそれなりに尺があります。






『そしてクライマックスへ…』

堤防が壊れたため、物凄い量の水が一気に津波のように押し寄せてきます。



水の勢いでせっかく脱出した家に、ボートごと突っ込むことになるヘイリーたち。


もうめちゃくちゃ、ボートは転覆、使い物になりません。


デイヴとヘイリーは家の中で分断され、個別に危機を乗り越えなくてはならなくなります。


デイヴは家にあった発煙筒を数本懐にしまいつつ、シュガーを保護した途端、ワニに腕を食いちぎられてしまいます。(シャンクス!?)


悲鳴を聞きつけ助けに来たヘイリーを次の標的にするワニ!(その間デイヴは腕の止血をするよ!)



ヘイリーはワニをシャワールームに閉じ込め、デイヴと合流します。


その後わちゃわちゃアリでまたしてもパーティーは分断されます。
とにかく各々屋根の上を目指します。



外には何と救出のヘリが!?急いで発煙筒をブンブンしながら助けを求めるヘイリーでしたが、ワニは見逃しませんでした。



そしてここから、あのワニといえばコレ!という伝説の必殺技ワニトルネードがヘイリーに炸裂します!ヘイリーの肩をガブリと噛みながら、グルングルンとトルネード!



さよならヘイリー…と思いきや過去の水泳映像がフラッシュバック!手に持っていた発煙筒をワニに押し当てフィニッシュです。



まさかあのワニトルネードが見られるなんて、夫と思わず「出た!!」とテンション爆上がりしました。


屋根の上目指して泳ぎ、辿り着いたヘイリーの手をデイヴがしっかり掴みます。(デイヴ、片腕千切れてるのに凄いな)


安心してください、シュガーは無事です。



屋根の上で発煙筒をかざすヘイリー、ヘリから救助の手が差し伸べられ、映画は幕を閉じます。


ご機嫌なナンバーとともに流れるエンドロール。






『感想として』

あのハリケーンの中、救助ヘリが飛べるのかは分かりかねますが、細かいところは気にしないほうが映画は楽しめますからね。





畳み掛けるように、次から次へと危機の連続、デンジャーゾーンから抜けられません。


捕食者としての頂点であるワニに、若い女性が立ち向かう、このシチュエーションだけである程度の信頼をおいてしまいます。(思わせぶりに水泳が得意なのも良いです)



ワニも一匹ではなく、実はわんさかいたという。
もう少しワニがその軍団っぷりを生かしたシーンも欲しかった気がしますが、父と娘の絆も織り交ぜつつハイクオリティな作りなのでほぼ不満なく、安心してみることができました。面白かったですね。



火事場泥棒は因果応報なところはありますが、デイヴとヘイリーの行動により、様子を見に来たウェインと同僚がかわいそうでした。


ウェインと同僚に関しては、胸糞でしたが物語的にはハッピーエンドになるのでしょう。


しかし、あの数の卵から産まれてるワニたちが全部オトナに成長したら…考えるだけでも恐ろしいです。