羊執事の遊戯王考察室

羊執事の遊戯王考察室

ファンデッカーによる
ファンデッカーのためのカード考察デッキ考察ブログです。

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どうも、セフィリスト羊執事です。

※セフィリスト
セフィラデッキを組む・使う人の総称。インフェルニティを使う人間を満足民・満族などと呼ぶのと同類。

兎にも角にも
今回はセフィリストやセフィラを組もうとしている人へ向けて、今一度セフィラのテーマ性やデッキの組み方を整理していきたいと思います。

①セフィラというテーマ
そもそもセフィラとは

・竜星、テラナイト、シャドール、霊獣使い、ネクロスのいずれかと、セフィラの二つのテーマを基本的に持つモンスター

・各セフィラ以外のテーマごとにスケール 1・7を持つPカード

・スケールを 1・7に変更でき、デッキからセフィラEXデッキに送る効果を持つ「智天の神星龍」

・厳しい召喚条件、受動的な効果を持つ 下向き3リンクモンスター「セフィラ・メタトロン」

・発動時にセフィラをサーチし、各召喚法で様々な効果を発揮するフィールド「セフィラの神託」

・セフィラカードをサーチできる通常魔法「セフィラの神意」

・互いの手札、EXデッキ以外からの特殊召喚を封じる永続魔法「セフィラの輝跡」

・EXデッキのセフィラをコストにする万能カウンター罠「セフィラの神撃」

・Pゾーンにセフィラが2枚あれば手札からも発動できる単体除去罠「セフィラの星戦」


らを主軸に据えた、Pテーマです。

大小のソリティアから盤面を作っていき、制圧・場合によってはワンキルを狙うのが多くのセフィラに共通する戦略となります。

②回し方の基本
セフィラを運用する上で最も基本になるのは

神託チャージです。

これは
●セフィラの神託を貼った状態で、セフィラモンスターを素材に「スターダストチャージウォリアー」をS召喚する。
●神託効果でデッキ内の好きなモンスターをデッキトップに置き、直後にチャージ効果でそれをドローする。

という動きで、擬似的にどんなモンスターでもサーチが出来ます

これを利用するために召喚時に、星4セフィラを特殊召喚でき、星2チューナー、サーチ魔法を持つ「レッドリゾネーター」がしばしば採用されます。

また ドロー効果を持つSモンスターを使ったり、神託のX召喚時効果を利用する事でも同様の動きが可能です。


次に重要なのは「源竜星ボウテンコウ」と「邪竜星ガイザー」の2枚です。
どちらも1枚複数役で、あらゆる場面の起点にもなります。

源竜星ボウテンコウ
星5シンクロ。召喚時竜星カードサーチ、デッキから竜星を落とし星を同じに、場を離れるとデッキから竜星1体を特殊召喚

フウシとシウゴをサーチ・リクルート出来るのでスケール確保や展開に繋げられます。
サーチ対象は竜星ならなんでも良く「竜星の九支」で制圧力を上げたり、「竜星の軌跡」で手札を補充する事も可能です。

九支を利用する場合、
九支サーチ後、ボウテンコウを場から離す。
ボウテンコウ効果でシウゴをリクルートし、九支セット。
Pゾーンに2枚セフィラカードセッティング、ターン終了
相手ターンで九支発動、シウゴ破壊
シウゴ破壊時効果でセフィラの星戦サーチ
手札から発動
という事ができます

ボウテンコウ自身がチューナーである為 他のシンクロに繋げた後、軌跡で自身をデッキに戻す事も可能です。

2枚でボウテンコウを出すと、ボウテンコウ自身・サーチ・墓地肥やし・リクルートで+1枚分のアドを稼げます。
ボウテンコウ自身がレベル変更可能なチューナーという点を踏まえると、実質的なアドはさらに大きいと言えるでしょう。

邪竜星ガイザー
星7シンクロ。効果の対象にならない、相手のカードと自分の竜星モンスターを対象にして破壊、自身破壊時にデッキから幻竜族モンスターを特殊召喚

こちらは相手の除去をしつつ自爆、後続を出す事で展開につなげる事が可能な竜星です。

後続リクルートの筆頭候補は、3回分のレベルスティーラーを内蔵した星7チューナー「タツノオトシオヤ」です。
結果的に星4チューナー1体と星1トークン3体を並べられます。

この時EXゾーンを自力で開けられるというのもポイントです。

以下の流れで、ガイザーとATK 900以上のモンスターが並ぶとワンショットキルが可能な打点を作れます。


ガイザー効果発動。相手のカード(モンスター優先)と自身を破壊
ガイザー破壊時効果で「タツノオトシオヤ」特殊召喚
オトシオヤ効果×3で自身の星を4に、トークン3体を特殊召喚
トークン1体で「リンクスパイダー」リンク召喚
オトシオヤ+トークンでボウテンコウS召喚
ボウテンコウ効果で竜星サーチ
ボウテンコウ効果でデッキから「炎竜星シュンゲイ」を落とし星を4に
ボウテンコウ+トークンでHSRチャンバライダー」S
ボウテンコウ効果でフウシ特殊召喚
合計7100ダメージ


ここでセフィラのシンクロ事情を記しておきますと、おそらく最も相性の良い召喚法はシンクロだと思います。

テーマ内に擬似Pチューナーであるフウシの存在がある為、セフィラ同士では星6・7のシンクロが行いやすい傾向にあります。

また、動きの起点にセフィラを置く事でキーカードを引き込み、非セフィラで更なる展開を狙っていくのが主な流れと言えるでしょう。

③リンク召喚
リンク召喚が増えてまだ歴史は浅いですが、セフィラは「メインの小型を並べて EXから大型を出す」という典型的なエクストラ依存型(特に火力)デッキです。

この特徴はモンスターカードのサーチが得意であるという点からも良くわかると思います。

幸い、スタートカードが少なくて済む為 手札誘発が組み込みやすく、メインデッキに除去カードを積みやすいので相手の制圧にはそれなりに対応は出来ます。

しかし、エクストラ依存である点に加えてPテーマであるという点からエクストラモンスターゾーンの制約は厳しくのしかかります。

あえて意識した構築にしない限り多くの場合は多かれ少なかれリンクモンスターを利用することになるでしょう。

そこで重要な問題があります。
セフィラはリンクと相性が悪い
のです。

リンクなしでのセフィラのP召喚タイミングは大きく二つに分かれ
●通常召喚前にP召喚し、通常召喚に関わるカードをサーチする。
●通常召喚後にP召喚し、手札からのP召喚を増やす。

P召喚するモンスターを増やす為にリンクモンスターを利用する場合は、必然的に後者を選ばねばなりません。
しかも、通常召喚から2体以上を展開できるモンスターでありながら 狙うリンクモンスターの素材条件を満たさねばならないという制約を負います。

一応 ガイザーを使うのであれば通常召喚からでも安定してリンクを供給、複数体P召喚が出来ますがそれも盆回しを使う場合や先行1ターン目以外の場合に限られます。

つまるところ先行1ターン目は「通常召喚を捨ててP召喚で展開し動く」or「EXデッキからは1体しかP召喚しない」のどちらかになってしまうわけです。

P召喚権を増やせるグラマトンは一見非常に高相性ですが、召喚条件で自分の場を一掃してしまう為お話にならない始末です。

ただ、グラマトンは自身の効果で自身をリリースし、デッキからセフィラをリクルート出来るので通常召喚から動くのなら検討しましょう。

最後に
セフィラメタトロンとか言うテーマ内のリンクモンスターは超絶弱いので悪口を書いておきます。

●素材の条件が別のリンクモンスターを使う前提
●効果が受動的すぎる上に発動した所で地味
●というかこのカードを出した後にP召喚したいのにミスマッチ
●仮に通常召喚から無理に出そうとしたとしてもEXデッキの消耗が激しすぎる
●しいてメリットがあるとすればピリカで蘇生可能な点(蘇生するとは言ってない)
●グラマトンとのアンチシナジーがヤヴァイ

いや、まぁ少なくともセフィラとは相性が悪いって事です。

④ペンデュラム召喚
前項にも深く関わることですが、前提としてグラマトン以外のセフィラは ほぼ全員「P召喚時・固有タイミングに発動できる」効果を持っています。

先述の通りリンクの参入によって行いにくくなったP召喚ですが、その回避方法はそれなりにあります。

影霊獣使いセフィラウェンディ
召喚時にEXデッキからセフィラを回収できるので、1体を手札からのP召喚に回せます。
同名カードの特殊召喚が1ターンに1度しか出来ないという制約を持っているので、P召喚時or召喚時のどちらで効果を利用するかは良く思考しましょう。

P召喚時に効果を発動し、セフィラムピリカを回収。直後にピリカを通常召喚し、効果で墓地からセフィラを蘇生。
という動きもテクニックのひとつです。グラマトンを利用する場合にでも利用してください。

ペンデュラムパラドックス
EXデッキから2枚もPモンスターを回収できる通常魔法。魔法故にサーチ等は難しいですが非常に使いやすく、P軸であれば十二分に採用の価値があるでしょう。

上記のウェンディとこのカードの2枚からワンショットするルートが存在するので覚えておくと良いかと思います。
条件としてEXデッキにグラマトンと名前の違うセフィラの2枚がある場合に限られますが、セフィラの回転力を考慮すれば難しくはありません。

グラマトンとのシナジーが良好な為この2枚を絡めたコンボは「グラマトン・パラドックス」と呼称され一部のセフィリストが採用しているようです。


もちろんP召喚に頼らないというのもひとつの手で、セフィラルーツやピリカ、ウェンディ、エグザなどを中心に動かすのも楽しいと思います。

基本的には
リンクを出すギミックを搭載する
EXからの回収カードを使い手札からP召喚する
EXデッキからのP召喚は1枚で我慢する
のどれかでOKです。

⑤スタートカード
動き出しのカード、主に通常召喚権を割くカードはセフィラにおいて非常に重要です。

幸い、あらゆるカードから大量展開を見込めるため、しっかりと何が出来るのかを把握しておく必要があります。

基本的には通常召喚でチューナーを用意し、シンクロ召喚までを1枚でこなせるモンスターがスタートカードとなるでしょう。

また、P召喚で星3セフィラとフウシを出す事で神託チャージから好きなモンスターを通常召喚できることも踏まえておきましょう。

レッドリゾネーターオッドアイズシンクロン
どちらも自身一枚から、手札(後者は擬似的に)のモンスターとシンクロできる星2チューナーです。
星3、星4のセフィラとシンクロして星5、星6Sモンスターになります。

どちらもサーチカードを持っており、スタードだけでなく動きの途中にサーチして更なる展開を見込むことも出来ます。

特に前者は星4セフィラとシンクロし「神託チャージ」でシンクローンリゾネーターをサーチすることで、シンクローンを特殊召喚・チャージとシンクロして星7を出した上でレッドをサルベージ可能です。

マスマティシャンドラゴネット
どちらも1枚からボウテンコウになれるカードです。

双方共デッキに通常モンスターのチューナーを採用する必要はあります。
後者は通常モンスターを引いてしまっても腐らず、前者は引いたらロスになる上カーボネドンも採用する必要がありますが 他のモンスターも墓地へ落とす事が出来ます。

終末の騎士
デッキからデストルドーを落とす事で、星7シンクロを作れます。

デストルドー自体が引いてしまっても腐らないカードなので信頼度も高いでしょう。

音響戦士ギータス
P効果でデッキから音響戦士を特殊召喚できるPモンスターです。他のカードと違い召喚権を使わずともチューナーを用意できる点で優れます。

また、このカード自身召喚時に音響戦士を蘇生できる点や、制限のないスケール7Pカードである点からセフィラ初期にはほぼ全てのセフィラで採用されていました。

召喚僧サモンプリースト
手札コストに魔法を必要とするものの、セフィラ(混合タイプ含め)は魔法の多採用は容易です。
加えて、サーチカードを多く積めるため魔法を切ってしまっても後の展開に大きな影響を与えにくいのです。

特筆すべきは終末の騎士を特殊召喚する事で一枚破壊+ワンショットキル打点を用意できる点で、採用するカードによってありとあらゆる動きが一枚でこなせるという所は非常に有用です。

このカードや終末の騎士、他闇のカードを採用する場合はシャドールセフィラの二種を搭載して「闇の誘惑」等の闇ギミックを検討できます。


⑥混合構築
セフィラというテーマの最も楽しい点。最も美しい点。最も魅力的な点。

それは
どんなテーマ・カードでも採用できる!という点です。

そもそもセフィラというテーマそのものが全召喚法を利用でき、元から混合テーマというのがデフォですので、
他のどんなカードを加えようと、どんなテーマと混ぜようとちゃんと作ればキッチリ動くのです。

つまり、如何なるテーマ・カードも取り込み自分のものとする
まさに「騎士は徒手にて死せず(ナイト オブ オーナー)」

特に
●神託チャージで万能モンスターサーチ
●通常召喚を使わずとも展開可能
という2点において、如何なるテーマも困りませんでしょう。

除去、カウンター、特殊召喚制限等の妨害札が揃っていることもあり自分の好きなテーマ、使ってみたいテーマを安心して加えることができますよ。

⑦最後に
いかがでしたでしょうか。

セフィラ初心者の方も、セフィリストの方も、はたまたこれからセフィラを使おうと思っている方も、この記事を見て少しでも意欲が湧いたとおっしゃっていたただけるのなら幸いです。

セフィリストの人口はまだまだ少ないと言わざるを得ず、満足やジャンドなどと違い未開拓の部分が非常に多いです。

そして⑥項で記している通り、セフィラはどんなテーマとも混合できます。

これ即ち
セフィラは日々進化するという事です。

どうかこれからセフィラの研究が十分になされますようここから願います…。


俺(セフィラ)は止まんねぇからよ…
お前らが止まらねぇ限り、その先に俺いるぞ!
だからよ、止まるんじゃ ねぇぞ…