20日、福島第一原発で大雨によりタンク群の堰から排出基準を超えた雨水が溢れ出した。
福島第一原発敷地内に雨が降れば、その雨は汚染水へと変貌する。
関連記事3つ
【あふれた汚染雨水、6か所で排出基準値超え】
TBSNEWS
また、福島第一原発で汚染水漏れです。
20日の大雨で、汚染水をためるタンクの周囲を囲う堰から水が外にあふれ出しました。
放射性物質の排水基準値を上回る水もあふれていました。
水が堰からあふれ出したのは、汚染水タンクがあるエリア11か所で、20日夕方から夜にかけて、タンクを囲う堰を越えて水があふれ出しているのが見つかりました。
東京電力によりますと、20日に強い雨が降り続き、たまった雨水をタンクに移送する作業が間に合わなかったということです。
また、11か所のうち6か所で、堰の水を排出する際の暫定基準値を超える放射性ストロンチウムが検出されました。
この水は海に流出した可能性があります。
雨で堰にたまった水は、一度、別のタンクにためて、放射性物質の濃度を確認したうえで排出するかどうかを決めることになっていますが、台風27号の接近に備えて、東京電力は緊急措置として、堰にたまった水を計測して、基準を下回るものはそのまま排出し、上回るものだけをタンクに移送しています。
(21日15:46)
【福島第一原発、せきから雨水あふれる】
TBSNEWS
福島第一原発では、大雨の影響で汚染水をためるタンクを囲うせき12か所から水があふれているのが見つかりました。
水がせきからあふれていたのは複数の汚染水タンクがあるエリア12か所からです。
20日の夕方から夜にかけて作業員が見つけました。
福島第一原発周辺では20日午後、強い雨が降り続いていて、東京電力は対応が間に合わなかったとしています。
雨でせきにたまった水は、一度別のタンクにためて放射性物質の濃度を確認した上でそのままためるか排出するかを決めることになっています。
しかし今回、濃度が確認されないまま水があふれたことから、東京電力の雨水管理は抜本的な見直しを迫られそうです。(21日00:51)
【福島第1、タンクせき7カ所から基準値超える放射能】
ロイター
[10/21 09:55]
[東京 21日 ロイター] -
東京電力は21日、大雨の影響により福島第1原発で放射能汚染水を貯蔵しているタンク群を囲むせき12カ所で溜まった水があふれた問題で、7カ所から暫定排出基準値を超える濃度の放射性物質ストロンチウム90が検出されたと発表した。
東電の広報担当者は、あふれた汚染水の海への流出について「海側がタンク群よりも低い位置にあるので可能性は否定できない」と説明した。
台風27号の接近が懸念される中、現場では「27号への準備を進めていた。
排水管を太くしたり、排水ポンプを増強しようとしていたところ、予想外の雨量となった」(同担当者)という。
~~~~~~~~~~~~
基準値を超える雨水…
と、言うより、既に汚染水と化した水が溢れた堰は、タンクを囲む様に外にある。
雨水が溜まるのは当たり前としても、そこにストロンチウムの放射性物質が含まれる事は、タンク内の汚染水が漏れ出ている事を意味するのでは?
それにしても、またしても「予想外の大雨」…?
東日本大震災・福島第一原発事故で「想定外を想定する」と、教わらなかったのか!?
溢れ出した汚染水は、確実に海洋流出しているだろう。
しかし、安倍首相は、21日の国会討論でも相変わらず「港湾内の(汚染水は)湾内0.3km2の範囲内で完全にブロックしている。
状況はコントロールされている」の一点張り。と、言うか、この文言を読み直すだけ…
そりゃ、港湾内は、コントロールされているかも知れないが、港湾外からジャバジャバ汚染水が海洋に漏れ出ている。
安倍首相にとって、IOC総会で世界中に公言した「港湾」さえコントロール出来ていれば、建前として成立するらしい。
外海汚染については、太平洋の大海原によって希釈されるから良いのだとか…
【コントロールできてない福島「原発沖海水汚染」を独自測定】
2013年10月19日(土) フライデー
1.5km沖から撮影した福島原発。
右が建屋カバーに覆われた1号機。
中央が2号機だ。
前方のタービン建屋左端のシャッターが壊れ、内部が潮風にさらされているのが分かる〔PHOTO〕桐島瞬
取材:桐島瞬(ジャーナリスト)
福島県いわき市内の港を出港して約1時間。
波間から巨大な建物群が見えてきた。
東京電力、福島第一原発である。
本誌記者が乗った地元漁船は10月初め、福島原発沖1.5kmの地点まで近づいた。
この日は休日のため敷地内には作業員の姿はほとんど見られない。
2号機タービン建屋の海側のシャッターはめくれ、クレーンなどの重機は潮風にさらされたまま。
錆の進行が激しいのか、排気塔や建屋の壁は茶色く変色した部分が目立つ。
採泥器を海底に沈め、泥をとる。
後日出た測定結果では、585ベクレル(1kgあたり。単位は以下同)を検出した。
国の放射性物質放出基準値(セシウム134は60ベクレル)の、10倍近い数字である。
東電が10月4日に発表した海水の測定結果では福島原発近海で放射性物質は不検出としているが、汚染物は海の底に溜まる。
本誌は福島原発沖など3ヵ所を測定しそれぞれ海水からは放射性物質を検出しなかったが、海底の泥からは基準値以上を計測した(詳細は後述)。
安倍晋三首相も「(汚染水は)湾内0.3km2の範囲内で完全にブロックしている」と発言しているが、実際は「コントロールされている」どころではないのだ。
漁船の船長は「東電や国は『安全だ』と言うばかりだ」とつぶやいた―。
流出の止まらない汚染水。
8月19日に貯蔵タンクから約300tが漏れたのが発覚、10月9日には作業員が誤ってホースの継ぎ手を外し配管から漏れ出た。
切り札として期待された、62種類の放射性物質を除去でき、一日に500tを浄化可能という多核種除去装置「ALPS」もトラブル続き。
3月に試運転を開始したが、設計の不具合や器内の腐食などで10月5日には3つある系統はすべて停止した。
「開発した東芝や東電は相次ぐ汚染水の対応に追われ、ALPSを管理できていません。
通常は2ヵ月の教育が必要なのですが、人が足りず操作しているのは2日ほど実習を受けただけの素人ばかり。
運転前に使ったゴム製のシートをタンク内に置き忘れ排水口を塞いでしまったり、ボタンを押し間違えて緊急停止させるなど、信じられないようなミスが続出しているんです」(原発作業員)
福島原発沖での調査を終え、今度は50kmほど南に離れたいわき市の久ノ浜に戻り海底の泥を採取した。
測定結果は、原発沖1.5kmの地点よりはるかに高い894ベクレル。
約70km離れた茨城県北茨城市の大津港では、73ベクレルを検出した。
放射線量には場所によってかなりのバラつきがあるようだ。
東京海洋大学の神田穣太教授が解説する。
「事故直後の2ヵ月間で、海へ流れ出たセシウムは3500兆ベクレルになると推定されます。
その後2年半の流出量は20兆ベクレルです。
現在でも毎日30億から100億ベクレルの汚染水が漏れていると考えられますが、福島原発の港湾を出ると希釈されてしまう。
海の水は特殊な方法で測定しないと、放射性物質はほとんど検出できません。
海底に堆積したものが、海を汚染しているのです」
稲刈り前の田の隣に汚染ゴミ
汚染が進んでいるのは、海だけではない。
福島県北部の農村。
稲刈り間近の田んぼには、異様な光景が広がっていた。
田のすぐ隣に、除染作業で収集した汚染された牛糞や落ち葉を詰め込んだ黒いフレコンバッグが、1000t分も放置されているのである。
田の土を測定すると、放射能は2359ベクレルにのぼった。
空間の放射線量も汚染ゴミ周辺で毎時1.7マイクロシーベルト、田では1.2マイクロシーベルトを計測。
除染基準値である0・23マイクロシーベルトを、大きく超える。
田の所有者が諦め気味に語る。
「昨年の夏から、田んぼの隣が仮置き場になっています。
(自治体から)放射線量は高くなく、袋の下にはゴム製のシートを敷いて内部の水が漏れないようにしていると説明がありました。
その言葉を信じるしかない……。
米を作っても問題ないと言われているので震災後も農家を続けていますが、袋を他に持っていってくれとはとても言えません」
汚染ゴミの最終処分場は、いまだに決まっていない。
1ヘクタールの土地を除染すると、約400個のフレコンバッグが必要となる。
福島県の田や畑は農家によって10~20ヘクタールの広さがあるので、一軒でフレコンバッグ約4000個分の仮置き場が必要となるのだ。
この村で農業を営む、別の住民が話す。
「最終処分場どころか、汚染ゴミの量が多すぎて仮置き場の造成すら間に合っていません。
民家の前や、道路の隣に放置されているものもある。
みんな迷惑しているんです。
そんな状況では、近くにゴミが置いてあっても自分だけ『他に持って行け』とは言えないでしょう」
田んぼ近くに放置された、フレコンバッグ群。
10月8日には原発から20km圏内で、3年ぶりに稲刈りが始まっている〔PHOTO〕三好健志
汚染ゴミと隣り合わせで刈り取られた稲は、福島県の農協の審査を受け基準値(100ベクレル)以下なら全国へ出荷される。
ゴミを放置せざるをえない自治体担当者も困惑気味だ。
「住民の合意を得るようにしています。
ただ汚染物を近くに置きたくないのが本音。
1回の話し合いでは決まりません」
こうした問題に対し、東電は以下のようなコメントを寄せた。
「汚染水問題は最大の経営課題として、全社一丸となって対策に取り組んでいきます。
海底に関してもほぼ問題ないレベルです。
長期の廃炉作業を安全確実に行うため、計画的なメンテナンスや設備のリプレイスを実施していく考えです。
福島の漁民や農家の方々にはご迷惑をかけ、心からお詫びいたします」(広報部)
本誌が目にした汚染の現状と比べると、東電の謝罪はどこか空疎に響く。
「フライデー」2013年10月25日号より
~~~~~~~~~~~~
外海に出れば希釈されると言っても、事故直後の2ヵ月間で、海へ流れ出たセシウムは3500兆ベクレル。
その後2年半の流出量は20兆ベクレル。
現在でも毎日30億から100億ベクレルもの放射性物質が海洋に流出している。
これ程の放射性物質が海洋に流出しても「海洋は汚染されていない」と言えるのか!?
福島第一原発事故さえ無ければ、これだけ大量の放射性物質が海に流出する事もなかった。
セシウムの半減期は、約30年。
ストロンチウムは、約28年。
トリチウムは、約12年…
その間、放射性物質は、海を漂い海底に沈殿し、魚介類に蓄積される。
例えれば、コップいっぱいの水に弱い農薬を1滴たらして健康には影響はありません。と、言われても飲める人はいないだろう。
いくら希釈されると言っても確実に海は汚染されている。
それでも安倍首相は、外海は、汚染されていないと言うのだから呆れる。
原発事故が起きていない原発でも人間が勝手に決めた基準で日常的に放射性物質が海へ放出されている。
「原発は安全でクリーンなエネルギー」が聞いて呆れる。
人間が、安倍首相が勝手に「汚染されていない」と言っているだけで放射性物質は確実に海洋へ流出し続けている。。
安倍首相は、今後、東京オリンピックが開催されるまで福島第一原発で今以上に汚染水が海洋に漏れ出す事態となっても「状況は完全にコントロール」されていると言い続けるだろう。
東電も安倍首相の後ろ楯を得て「海洋は汚染されていない」と言い続けるだろう。
しかし、現実は、既に今も福島第一原発から流出される放射性物質によって海洋は、汚染され続けている。
.