いざ先生を目の前にするとあれですね。

思っていたよりもあれですね。

かしこまってしまいますね。

なんか悪いことしてないのに、しおらしくしてるみたいな。しゅんとなる。

そして重い雰囲気でしたね。

ゴーーーンと低い音がバックミュージックでずっと流れてるんじゃないかと思うくらいです。

そして、

先生見てたらまぁわかるじゃないですか。

悪い結果なんだと笑。

まぁ悪いだろうから検査を受けに大学病院まで行っているわけですし。

順当に悪い結果を見通してくれるわけですね。

これは、大学病院でとったエコーです。

84.2mm✖️59.2mmの大きさでいいのかな？

エコーの見方が未だによくわからないですが。

この前に近所の婦人科でエコーを撮ったときは、6センチだったので、1ヶ月で2センチ大きくなったことになるんですかね。

あぁ恐ろしい。

でも卵巣って本当にすごい臓器なんだなと感じます。

卵子があって命の始まる場所でしょう？

だからか増殖のスピード感が半端じゃない。もうみなぎって大きくなってきますね。

で、

この大学病院の先生に言われたことは…

・内診で骨盤内に拳くらいの腫瘤があるよ。

・エコー画像からは液体ではない充実質の腫瘍がある。充実質というのは悪性が多いよ。

・経過を見ると大きくなるのがすごい早い。それは悪性が多いよ。

・HBOCも疑われる。遺伝の関係もあるかも。遺伝子検査してみたらどうか。

・詳しくはCT、MRIを受けてみないとだが、悪性のものでほぼ間違いない。でもでも卵巣っていうのは、とってから生検してみないと診断の確定はできないからね。

・今の状況からだと、手術して抗がん剤。

・手術は検査結果次第だけど、HBOCも疑われるからそっちが引っ掛かったら、卵巣は両方、子宮、リンパ、大網も取ることになる。全摘。

HBOCっていうのは遺伝性乳がん卵巣がんのこと。

ググってもらえればわかりやすいかと思いますが、家族に同じ病気の人がいなかったかというやつです。

遺伝的な要素がある場合、乳がんや卵巣がんになりやすいよと。片方を取っても、もう片方もまたなりやすいよと。

だから手術のときは全部取るよと。

ってことでしたな。

うん。

ガーンですよ。

もうガガーンですよ。

たぶん屈強な猛者である家族もけっこうなショックを受けていたと思います。

これ、1人では受け止めきれないですよ。

1人で行かなくて本当によかった

最後以外は予想通りのお話で。

それまでは納得して聞いていました。

でも最後のはちょっとすぐには納得できませんでした。

え？

遺伝子検査して引っ掛かったら、ぜーんぶ取っちゃうってこと？？？

はぁ？？

まだ元気な臓器も？？

ふざけてる？？

全部取ったらそれこそ元気に生きてく自信ないわー

っていうのがその時一番初めに頭に思い浮かんだ言葉です。

一応、理学療法士ですから？

先生の言った専門的な言葉も、検査の流れも、必要なことは全部一度で理解出来ました。

でも、全部取るという選択肢しか提示してくれなかったことには、どうしようもない絶望を感じましたね。

遺伝の影響を指摘されるだろうなってことは、

なんとなく予想していたので、はじめに伝えるかどうかは悩んだ部分でもあるんですが、

少しでも診断の参考になればと、最初に伝えたことを、後悔してしまうくらい、全摘一択の治療方針にはショックでしたね。

あーあ、

こんなこと言われるなら、叔母のこと言わなければよかった…。

今振り返っても嫌になりますね。

まぁでも、この時の経験があるからこうして自分の状況をしっかりと理解して、取り組んで、今は元気でいられているのも事実です。

先生あのときはありがとうございました

ショックだったけど、いい経験でした。

卵巣がんの診断が出るまで⑥大学病院での出来事