Next to you.

いまこんなにも苦しいのをひとのせいにして
いまこんなにも悲しいのをだれかのせいにして
いますごく切ないのをひとのせいにして
いますごく寂しいのをだれかのせいにして
虚空にその渇きを擦りつけるように叫ぶ
深い海に呑まれて 滲む
なかったことにされる いなくなる
下らないあがきだと知っていても堪える
微かな希望であったのに 打ち砕かれる
わたしはいまゆめをみているのだろうか
そうでなければ
なぜ体の浮遊感に苛まれるのか
解さないまま
暁は今日も失せる
わたしは眠る
久遠にその憎しみの心を内に隠しながら
涙は乾き
光が消えて
私のこころは閉ざされる
絵を描いて
それに身を包み
他の何かに擬態したつもりでいる
ああ、大嫌いだ
その葉がでてこなくて
今日も一枚自分の中にしまいこむんだ
少しだけ小さくなっていくけれど
硬くなってこびりつく
こびりついて醜い匂いを感じ
顔をしかめる
しかめながら
見ないフリして
目を背ける自分は今日も脆い
粋な色
はじけずに
燻る
濁る
立ち止まって
意味もない言葉を呟いて
そして忘れたふりをする
この激情は
世界で一番汚いのに
美しく見える
凛としていて
唾棄すべきなのに
侮蔑すべきなのに
捨てられずにいて
この言葉の意味を
解ってくれる人は居なくて
ただ
解ってもらう気さえもないわけで
ここはどこ
いつのまにか
海原にひとり
佇んでいた
世界は一色
線があってすべては蒼く
雲も太陽も風もぬくもりも
どこにもない
ただただ私はそこに立っていて
その場にへたり込むことも
歩き出すことも
哭くことも
何もできなくて
ふと見た私の体には
大きな空洞二つ
そこには
大切な何かが入っていた気がする
私はこの美しすぎる海原の中で
贅沢にもその窪みの中身を考えて
隙間を埋めるものを探そうとして
この美しい世界に背を向ける
こころが壊れる音がした
何かが器をみたしたけれど
あふれなかった
私はうずくまる
球になってしまったような幻想
どこまでも平面な世界に
無機質な世界に
空の透明さも
大地の広大さも
感じられずに
頭を押さえて
喚く、唸る、哭く
それでも晴れないこの何かを
どこかへ押しやって
そうやって生きてきた
たまったものを
押し固めて、捨てようとした
でもいつかひっくり返したように
溢れて
こころを濡らす
そうやって
わたしは
またひとつ
世界に無関心になっていく

