立春 はじまりのひ
最近思う
なんでもできる人なんていない
自分には自分にできることを できればいい
憧れはあるけれど しないってわかる
なら任せて 欲張るな
私だけにできることを担う
ひとつでもなにか任せてと言えることができれば
それでいいよ
そう思えるようになろうよ
じゃないとなにも自信もって、できないよ
心のなかにずっとある景色がある
枝がおれた ドウダンツツジ
小学校のプールのそばにたくさん植えてあった
庭木によく使われる品種らしい
うろ覚えだけど、誰かがそこを通るときに
ふざけて折ったんだと思う
私はなぜかその折れた枝がかなしくて
どうしても気にかかって
家に帰ってからお母さんに相談して
学校へ行ってこっそりその折れた枝に
濡れたティッシュを巻いて帰った
もちろんそんなことしても
人間の骨折みたいにいつかくっつくとかはない
でも何かせずにはいられなかった。
花屋さんになりたいと思っていた。
でも
花屋は売れないと花を処分しないといけないし
それはいやだから
お花のお医者さんになりたい！
世の中にどんな仕事があるのか知りもせず
なんとなくそう思って、でも誰にも言えなかった。
ドウダンツツジと出会って
その想いは強まった。
中学生、将来のこともいろいろ考え始める。
調べるなかでどうやら"樹木医"という木のお医者さん
の仕事があることを知る。
これだ！
でも、どうやら狭い世界で
何年も現場で経験を積んでやっととれる資格らしい。。
しかも虫とか化学とか苦手そうなものもある…
むむむ…
ほんとうにこれでいいのかな…
悩んだ。でも誰にも相談できなかった。
いいな、でも無理な気がする…
勝手に閉じた。
同じ頃、生徒会でユニセフの活動を知る。
元々、海外の文化に興味があったから、
国際協力にも自然と興味がわいた。
というか、その頃は自分のしたいという気持ちより
周りのあれがあればいいのにな…
誰かやってくれないのかな…
とかの声に、適任でもないのに
なんで誰もやらないのかと
勝手に苛立って立候補したり
まわりの声がよくきこえたから
そっちを優先して生きてた気がする。
生徒会も
国際協力も
勝手に使命感感じたりして。
でも自信も信念もなかったから
怒りとか悲しさを力にして動いてたから
ぐらぐら不安定な上に成り立ってた。
ドウダンツツジにしても
発展途上国の子達にしても
理不尽で 不条理な世界の力に
虐げられる存在に
なんでなにもせずに生きていっていいと思えるの
望んでその世界へ入ったわけだけど
中途半端で何もなせずに今まで来た。
大学でアメリカ人の先生に言われた
何がしたいの？
すぐ答えられなくて
あなたは何も実現できないよ！
と。
泣けた
でも
そのとおりだった。
言えなかったけど
ほんとうはあるんだよ。
やるべきこと じゃなくて
やりたいこと
ほんとうは
ほんとうは…
ほんとうのわたしのきもちは
ただただ
人が生きて生活して 紡ぎだされる文化が愛おしい
the way of life
生きてるって どういうこと？
細胞が日々うまれかわり
目が覚め 身体が動かせて
言葉を 意味を理解して 口から発して
会話する
身を守るために 衣を纏う
生地を強くするために 刺繍をほどこす
紋様に その土地の思想を記す
土地で育った作物を口にする
季節の移り変わりの実りで 身体はつくられる
土地に適した身体と心が備わる
身の回りは 思考の考えうるところと
手に入るもので築き上げられてゆく
地に足のついた生き方
"生きる"を知っている生き方
ふわふわと生きてきた私だけど
確かに言えるのは
自らの手でなにかをつくりだすことが すき
植物が すき
ひとが すき
自然は 時として人の命を奪うけれど
ただそこにあって いとおしい
うまくいえないけど
自然と 人と ともにあること
それが ありのまま受けとめられる世界になること
願う
だから
今 自然療法を学べて ほんとうに嬉しい
樹木医にはなれなかったけど
自然の恵みを活かしてともにあることができる
ドウダンさん、ゆるしてね
私には このかたちでいいと思えるから
私を活かせる生き方を えらぶね
今更ながらの
ゆめへの一歩
繋ぐ存在になりたい
生きることを
文化を
知るための本に囲まれた
自由な居場所
好きに集い はなしてくつろぐ
自分を見つける場所
自分と 人を 大切にする方法を知る場所
自分も 他者も 愛おしく想える
はじまりの場所
その場の守人みたいな存在
縁を生み出せるような
自然と人と 人と人と
ひとところで世界をみるような
一にして全のような場
そのお手伝いをする人になりたい
とりあえず
いまのゆめね。笑
ひとりで抱えると
おもたーい すごーい 手がとどかなーい
大層なものになっちゃうから
あえて手放してみるよ
みんなも あっためてるゆめがあったら
教えてほしいな