人材配置と国民性 | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

「江戸の遺伝子 いまこそ見直される日本人の知恵

徳川恒孝(とくがわ つねなり 1940~)

PHP研究所 2007年3月発行・より

 

 

 

私は日本郵船時代に多くの外国人たちを部下として使ってきましたが、

アメリカに移住して三世代、四世代経っても、

イタリア系、ドイツ系、ロシア系など、それぞれいかにも 「らしい」 性格があり、

 

人材配置の時は何時(いつ)もそのことを考えました

(芯からケチな国民性の人に大事な顧客接待パーティーをやらせて、楽天的で天才型の国民性の人に財務を見させると、まずはロクなことにならないというようなことです)

 

 

 

親しい英国人とドイツ人と飲みながらその話をしますと 

「トクガワさん、それはアメリカンマネジメントの常識です」

 と口を揃えました。

 

 

しかし、 「それを口にするのは止めた方が良い」 

とも忠告してくれました。

 

 

さらに最も 「らしさ」 を保っているのは日本人で、

「真面目で静かで威張らない。協調的で自分のことよりチームワークを重視する。

 

悪いことをしない。責任感が強い。一方、ユーモアがない。

アイデアに飛躍がない。なかなかリーダーシップを取らない」

 などが我々日本人の共通性格の一部だと彼等は言います。

 

 

 

この中には、どうも言葉の力が弱いことも大きく影響しているようですが、

それだけでもありません。

 

 

 

つまり民族の性格というものは、後天的なものだけではなく、

どうも意識の底に沈んでいる無意識の中に、

DNAか何かで伝わっていると考えないと三代、四代たっても消えない民族の個性の差は理解できない面があります。

 

 

 

昨年11月18日 青葉台公園(埼玉・朝霞)にて撮影