君に恋してからの2年間、激動の日々だった

振り返ってみると、最初から君の存在はとても遠いものだった
だから僕は君を忘れて一人歩いて行くしかない

[1000]

鳴神なるかみに　振放見者ふりさけみれば　久方ひさかたの　天雲遠あまくもとほみ　獨鴨逝ひとりかもゆく

[1001]

雨霧あまぎらひ　少響しましとよもす　鳴神なるかみの　所聴此日きこゆこのひに　一将歎ひとりなげかむ

君は遠かった

僕の思いは伝えられなかった

巻2-[795]

古為而ふりにして　戀事波こふらくことは　苦狩くるしかる　子尓在益者こにあらませば　吾戀勿國あはこはなくに

なるかみ～君は遥か…