この週末、法事のため実家に帰省した。

そこで、下の妹から婚約したと報告を受けた。

八つ下の妹。
彼女も、もういい歳だから、そんな話になってくれないと困るわけで、
本当におめでたいことなんだけど、

何処かで、本気で喜べない自分がいる。

単純に、寂しいのだ(T_T)

妹が生まれたのは、小学二年生のとき。
その一年前に、私は母から真剣な面持ちで、相談を受けた。

「お母さん、お腹に赤ちゃんが出来たみたいなの。でも、お母さんはお腹をもう二回も切ってて、
もう一回切るのが心配だし、赤ちゃんを産むかどうか、迷っているんだけど、あなた、赤ちゃん産んで欲しい?」

母は二度帝王切開をしていて、三度目は危険、と医者から言われて悩んでいたのだ。

小学一年生だった私は、そんなこと言われたって、何がなんだか、どう考えれば良いのかさえ、分からなかったけど、なんかとても大切なことを相談されてて、何か答えなきゃいけなそうだ、ということだけが分かり、こう言った。
「お母さんが病気とかなっちゃうのは嫌だけど、赤ちゃんが産まれたらうれしい。」確か、こんなような答え。

それで、なのかは分からないが、母は産むことを決断し、そして妹が産まれた。

小さい頃は、もう、本当に可愛くて、可愛くて、ほとんど、リアルお人形として、いじりまくっていた。

歳もだいぶ離れているので、一緒に遊んだことは少なかったし、彼女が四年生のとき、私は大学進学のため、
東京に出てしまい、それ以来は一緒に暮らしてはいない。

でも、何かと言うと、相談されたり、遊びにきてくれたり、妹だけど、
何処か娘?のような存在だった。

大人になってからは、働く女性としての悩みを分かち合う同士のような関係になった。

そんな彼女が、結婚するという。

何だか、娘を嫁に出す父親の気分だ。

上手くやっていけるだろうか?嫌な思いをするようなことにならないだろうか?
有りとあらゆることを考えて、心配になってしまう。

すぐ下の妹の時もそうだったのだが、旦那になる人を軽く嫌いだとまで感じる。

私の可愛い妹を、取られるような、そんな気分になるのだ。

妹を不幸にするようなことしたら、なりふり構わず、殴り込みに行く覚悟だ。

この事実を受け入れられるようになるには、時間がかかりそうだ…。