やまなみ工房は滋賀県の甲賀市というところにあります。大阪から車で高速道を使っても1時間半くらい。

 

近づくにつれ、山に近い開けた場所に想像以上に広い建物が立ち並んでいました。その中でもひときわおしゃれな外観の建物がギャラリーgufguf。この中にあるカフェで先に食事をすることに。

入口の所にウエルカムボードが!私たちの名前とメッセージが書かれています。これだけでも、ここの方たちの心遣いを感じます。担当してくれたスタッフの方は九州出身のとってもきれいな方でした。笑顔がなんとも素敵でこれからの体験がますます楽しみに感じました。

 

ギャラリーには本当に素敵な作品がセンス良く飾られています。素人感がないどれも完成された作品たち。

圧倒される。

でも、いやな感じは全くしない。きっと、それはこの空間に広がる穏やかな空気のせいなのかな。

 

工房の中ではたくさんの利用者さんがいて、みんな自由に過ごされています。作業所、と聞いて想像するような威圧感や厳しさは皆無で、門も広く開け広げられています。時々、唸り声をあげている利用者さんもいてるけれど、怖い感じとかはうけませんでした。

 

カフェのランチも作業所の食堂とはかけ離れて明るくおしゃれで、食器なども洗練されています。お花なども飾ってあり、どこからも素敵な波動を感じます。メニューもカルボナーラうどん、ビーフピラフ、ハンバーグセットとどれも美味しそう!

 

食べ終わって、ぶらぶら散歩していると、同行した友人の赤ちゃんにみんな興味津々!とっても素敵な笑顔で挨拶してくれます。

きっと、普段、赤ちゃんと触れ合う機会が少ないのでしょうか。何人かの利用者さんが珍獣をみるような目つきで寄ってきます。

 

『何歳?』

『8か月です』

『  … 何歳?』

『 ゼロ歳。8か月です』

『 … 何歳?』

 

何回聞くねん~って、突っ込みそうになります。

 

その中に30代くらいのアイさんという女性がこわごわ赤ちゃんに触ろうとしていました。アイさんの隣にいる背の高い利用者さんも見守っています。赤ちゃんに慣れないアイさんは赤ちゃんと近づきすぎたのか突然パニックになり、泣き出してしまいました。あまりにも大きな声で泣きだされたので、私はどうすればいいのかわからず困っていました。

赤ちゃんを抱いて、別の場所に行ったほうがいいのか。アイさんを赤ちゃんから遠ざけるほうがいいのか。

思いあぐねていると、案内してくれたスタッフの方が遠くから様子を見ています。でも、すぐに来て対処をするわけでもなく、ただ見守っています。

すると、しばらくして、アイさんは落ち着きを取り戻し、泣き止まれました。すると、スタッフの方も安心したように私に笑顔を向けてくれました。

 

それから、アイさんは誰からも言われないのに、自ら再度赤ちゃんの背中を触ろうとしています。

『ええっ!あんなに泣いてたのに、触って大丈夫かな』  そんな私の心配をよそにアイさんは、ちょんっと

赤ちゃんの背中を触ったのです。

すると、その様子を見ていた隣の背の高い男性が大きな声で手を叩きながら

『 よかったなぁー! よかったなぁー!』 とアイさんの行為に喜んでいました。その喜びは収まらず

『 よかったなぁー! よかったなぁー!』 と後ろにいた男の人とハグしながら喜びを分かち合っています。

アイさんもとっても嬉しそうに笑っています。

 

赤ちゃんを触れただけで、こんなに喜んでくれるんだ。

 

なんだかあまりにもピュアで満面の笑みをみて、私はなんだか胸を打たれてしまい、なぜか涙が出そうになりました。

 

なんてきれいな心なんだろう。なんてやさしい心なんだろう。

 

これまで障害のある人に対して抱いていたイメージと全く違うものを感じた瞬間でした。