待つだけの為の運命に翻弄されてしまうのだろうか?
少しばかりの明かりでもいいんだ。
多くは望まないよ。
いつだって多くを望んだことはない。
なのに、いつも暗闇で躓いてばかりで、心底、不恰好な姿。
カフカだったか、「起き上がる気力もないけど、倒れ伏せたままの気力ならある」とは。
視覚だって暗闇に慣れてしまうんだ。
どんな感覚だって長いこといれば慣れてしまう。
それが悲しみの始まりだろうと。
寝室で描かれた世界が、また誰かの寝室に届く。
夢見たことは難しいことではないのに溶けてしまう。
行動したい。
でも、その行動にはまだ待たなければならない?
「直ぐにだって」
言うのは簡単。
だからこそ、少しの明かりが必要なんだ。
身支度をしなきゃ。
身支度。
最悪だから。
最悪なりの運命。
分かりたいことは分からぬまま、もう遅かったって。
どこにぶつければいいの?