私のちっぽけな半生の中で、一番大切な人がいます。
それは、夫でも子供でもなく、友人でした。
大人になってから知り合った友人なのですが、私の負の部分を全て共有してくれた人なんです。
私の思考や嗜好。全ていい所も悪い所も95%くらい共鳴と共有をしていました。
育った環境も土地も違うのに、なぜか双子の様に考え方や感じ方が同じだったのです。
そんなだから、お互いにわけ隔たり無く無邪気に仲良くしていたのですが、ある時世の中の辛い現実にぶち当たります。
それは、友人は異性で、私は夫子供が居た
ただ、それだけの事実が大切な友人を失う事になりました。
あらぬウワサがたち、気の弱い私は最初に根をあげました。
そしてしばらくして、彼は自身の首を吊ったのです。
友人は助かりました。
それから、私と負の感情を共有する事は無くなり、社交的になり、知らない人になりました。
私はその事件の後、心療内科での服薬を始めます。
そして、自然と会うことも減りました。
友人は生死の間にどう思ったのでしょうか?
その真相はわからないまま、現在友人とは連絡すらとれていません。
しかし、私にとって友人はかけがえのない存在でした。今でも、当時の感情を共有した気持ちの良い感覚を覚えています。
しあわせになって貰いたい、一番の友人です。