ここのところ数週間、一人で過ごすことが多くなった。
ふと、あまりに他の人と話していないことに気付く。
人と話していないと「考える」という行為が鈍りそうな、
なんだか脳みそが腐りそうな危機感を感じて、誰かと会おうと決意。
いきなり誘っても大丈夫そうな人って誰だろう。
こういうときに会いたい人って、精神的に何か共通項を持っている人なんだと思う。
そこでピンと思い付いたのがサークルの先輩。
先輩には村上春樹の良さを教わり、たまに会うと彼の考えの深さに尊敬の念を抱いてしまう。
突然の誘いにも気軽に応じてくれた先輩と夕方に待ち合わせ。
ドトールで近況を話し合う。
変わっていない先輩に安心するのと同時に、自分のアウトプットの少なさに愕然とした。
「前はこんなはずじゃなかったのに。」
歳を重ねるごとに、こう思う回数が多くなった気がする。
やっぱ溜め込んでばかりじゃダメなんだ。
その後近くの本屋へ。
お互い最近読んだ本について、あれこれ話が盛り上がる。
そこでよしもとばななの本を薦めてもらった。
「村上春樹が好きなら、絶対に気に入るから」
と渡してくれたのは、『デッドエンドの思い出』だった。
家に帰ってから読んでみて、先輩の言ってたことがわかった気がする。
「うまく言葉にできないんだけど、心の琴線に触れるような文章」
村上春樹の小説と出会ったときと同じような感覚に襲われた。
やばい、これは他にも買ってしまいそうな勢いだ。