「26日の東京競馬ではスタートで寄られて中団あたりからの競馬になる。我慢して溜めて直線勝負に挑み伸びてくるが、勝ち馬を交わすことができず2着。」

 

スタート! →よし、まずまず。

2秒後、挟まれる →えぇ、、、厳しい

1コーナー、位置取りが悪くなる →なぜ?ダメかも

直線、鋭く脚を伸ばしてくる →来た! いけ、届け、交わせ! あぁ、届かない、、、

 

今日2017年11月26日、ジャパンカップでの約2分20秒の出来事としてはこんな感じです。

愛馬レイデオロは頑張ってくれました。ルメールJKも厳しい流れの中で最後まで諦めずに追ってくれました。そして藤沢厩舎のスタッフも最高の仕上げ、レイデオロのテンションをうまくコントロールしてくれたと思います。でも勝てませんでした。非常に悔しい2着ですが、、、これも競馬です。

 

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秋の最大目標がジャパンカップと発表されてから、この日を楽しみに過ごしてきました。

競馬場には10時半頃到着し、レイデオロのミニゼッケンを買いに行くも、当然のように売り切れ。で、そのまま内馬場に移動し、レジャーシートを敷いてのんびり過ごしていました。今日は風は若干ありましたが、この季節にしてはとても過ごしやすく、最高の競馬観戦日和だったと思います。(と言いながら、実際は子どもたちを遊ばせていたので、ジャパンカップと一つ前の10Rしか競馬を見ていません)

 

お昼は「ワールドグルメフェス」(って名前だったかな?)を楽しみ、左手にはもちろんビールも。そんな感じで過ごしていると、レースの時間がだんだんと近づいてきて、スタンドの方に移動します。

ゲン担ぎの意味も込め、日本ダービーを観戦したゴール板過ぎの位置を確保し、レースの時を待ちました。

 

ターフビジョン越しに見たレイデオロは、「落ち着いてびっくりする」最初はそんな印象を受けました。周回を重ねると少しずつチャカチャカした感じの歩きになりますが、これが成長したといわれるところでしょうか。極端にテンションが上がっている様子もありません。+8kgの馬体重については、少しお腹のあたりの余裕も感じられましたが(おそらくそういう数字を見ていたからだけだと思います)、かといって太いという感じはせず、本当によい雰囲気で歩いていました。

 

返し馬の様子も、こちらはいつも通り顔を上げて、という感じの走りですが、これもテンションMAXという感じもせず、よい形で臨めていたと思います。個人的には返し馬が終わったあたりで緊張感からなのか、たぶん昼間っからのビールがきいただけだと思いますが、少し気持ち悪くなったりもしていました(笑)。

 

いよいよゲートイン、助手の方がなるべくギリギリのタイミングまで粘ってくれていたのでしょう。2番枠でありながらほぼ最後のタイミングで入りました。

 

そしてスタート、「よし、まずまず」と思わず声を出しました。決して悪くなかった、むしろレイデオロにとればよかったといえるスタートだったと思います。

が、そこから2秒後には、その思いは一転。外から被される感じで挟まれてしまいます。この時点でポジションを下げざるを得ず、理想としていた展開とは少しずれてきてしまいました。

さらに、1コーナーあたりだったでしょうか。10番の馬がレイデオロの前に斜めに入った影響を受け、さらにポジションを下げてしまいます。諦めが早いと思われてしまうかも知れませんが、この時点で今日の勝利は相当厳しいなと思った自分がいました。

 

そのまま特に動きもなく4角はシャケトラの外、サトノクラウンの内を回ります。ルメールJKのゴーサインとともに、前を行くキタサンブラック、シュヴァルグランをめがけて脚を伸ばし始めます。

 

「え?来た! いけ、届け、交わせる!」

 

残念ながらシュヴァルグランには届きませんでした。

レース後、現地で何度もリプレイ映像を見ていたのですが、一気にシュヴァルとの差を詰めた時に、レイデオロが内に入ったところでシュヴァルが外に出てきて、一度レイデオロの脚が止まってしまったんですよね。加速した時の勢いからすると、スムーズだったらもしかしたら交わすことができていたのでは?とも思ってしまうほどの脚だったのですが、その後立て直してからは脚色が一緒になってしまい、最後ゴール前50mくらいでしょうか。また脚を伸ばしてきたのですが。

 

そして、ゴール板を過ぎてからのレイデオロのあの走り(笑)、あまりにいつものことすぎてという感じですが、強い闘争心があるんでしょうね、勝ち馬を交わしていきました(笑)。まだ余力あったんじゃないの? と。

 

以前、神戸新聞杯のレース後「走ることが大好きなレイデオロだから、後ろからは簡単には抜かせない。」と書きましたが、今日もまさにそんな感じで、結果後ろからは抜かせませんでした。だからこそできる限り前目のポジションを取ってほしかった。キタサンブラックのマーク云々はさておき、結果的にはシュヴァルグランの位置が取れていれば、とたらればの思いは強く残ります。でも、それも含めて競馬ですし、今日は全てが難しい方向に出てしまったのかなと思います。

 

G1、それも3歳でのジャパンカップ2着ですから、「力を示した、今後に期待」というように感じた方もいると思いますが、レイデオロのことをずっと見てきたつもりの自分にとっては、「もっと走れたかも」という思いの方が強いです。ただ、これも競馬なので仕方のないことです。ルメールJKも藤沢厩舎のスタッフも本当にいい形でレイデオロの今の力を発揮できるようにエスコートしてくれたと思っています。

 

今後については、藤沢先生は「来年」というコメントをしていますが、クラブ公式では「年内のことも含めてこの後の予定についてはまだこれからになり現段階で正式には決まっていません。」とあります。さて、どうなるのでしょうか。年末の大一番に出走してくれたら私にとっては嬉しいクリスマスプレゼントですし、競馬ファンにとっても盛り上がるレースとなるのではないでしょうか。ただ、色々と厳しいレースをした後でもあるので、休養になる可能性の方が高いのかなとも思っています。でも、もし休養となるとそれこそ来年の始動戦はどこになるんだろう。

 

まずは無事という報を待ちつつ、今後の発表を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

※写真、一部内容はキャロットクラブより転載の許可をいただいて掲載しています。