大分前に招待状を頂いていた友人の結婚式が、いよいよ来月に迫ってきました。
学生時代の男友達で、本当に硬派でカッコイイヤツ。
卒業してからは中々会えなくなって、メールや年賀状のやり取りだけの年も多いけど、私の結婚式にも出席してくれて、自分の結婚式にも招待状を送ってくれました。
結婚式を来月に控え、最近何かと連絡を取っていますが『あ~、やっぱり変わっていないなぁ』と感じられる事が多くて、何だかすごく嬉しくなる。
色々な事が思い出されて、懐かしさの中に彼の優しさや格好良さが溢れ出てくる。
そう、例えば、19歳の春。
学校で腹痛に倒れ、そのまま近くの病院に運ばれ急性の虫垂炎で手術を受けた時。
5日間の入院中、仲間達が皆でお見舞いに来てくれた時、彼だけ居なかった。
でも、翌日何故か一人でこっそりお見舞いに来てくれた。
すっごく嬉しかったなぁ。
シャイで硬派で、その上律義なんだなぁと。
思わず惚れたね

何度好きと言っただろうか煜。
でも、全然相手にされなかった。
それどころか、彼はいつも私の恋を応援してくれた。専門学生時代前半からずっと、私には好きな人がいて、彼はそれを知っていたから。
卒業前のスキー合宿の時もそうだったなぁ。
男女混合で部屋で飲んでいた時に、私の若気の至りか、ついうっかりキスをしてその気にさせてしまった男が部屋に居座り、そいつから逃れるべく、恥ずかしながら夜ばいのように彼の部屋に押しかけ、寝ようとしている彼の隣の布団にちゃっかり陣取り(これこそ若気の至りかな)明け方までそこに身を潜めてました。
それでも『早く部屋に帰れ』と数回言うだけで、特に追い出す事もせず、事情も聞かず、隣で眠らせてくれました。
私としては、そこに居させてくれただけでとっても有り難かったのですが、そんなこっ恥ずかしい事を大胆にやってのけた私に、その後も変わらぬ友情を持って接してくれた彼はすごいなと、今にして思います。
もちろん、その時もそれからもその前も、彼は私に一切手を出さなかったので、今の友情があるのですが、それが1番難しくて、1番大切な事なのだと、実感しています。
安っぽい同情や馴れ合いから男女の関係は始まりやすいけど、そんな男と女の関係に一度でもなっていたら、今の友情はなかったと思うから。
そして私にはもう一人、大切な男友達がいます。
彼と同じ学生時代の友人です。
そいつは昔、学生時代の飲み会の後、二人きりの場で私の胸を素手で触ってきた事があります。若気の至りか酔った勢いかはわかりませんが。。。
先程の理屈から言うと、そんなことをした相手とは男女間の友情は成り立ちません。完ぺきNGです。
何故なら、相手の体を男又は女として意識して触れた瞬間に、友情は愛情や違和感へと変化してしまうからです。
なので、その事件以降、私の感情はやっぱり変化しました。
元々私の方が一方的なぐらい彼のことを好きでしたが、よくある友達以上恋人未満の状態から抜け出せずに、仲の良い友人として過ごしていました。
だから彼は私の気持ちはよく知っているはずで、でも彼には彼女ができたり微妙な時期で、そんな中での出来事だったので、腹も立ったし、今までの友情がガラガラと崩れた気がしました。
それなので、その後卒業まではしばらくお互い距離をおいたりしていました。
同窓会で会って以来、また何度か飲みに行ったりはしましたが、お互い当時の事には触れなかったのであの時の深層心理について説明されることもありませんでした。
でも、だからと言って彼に会う度にそのわだかまりを感じていたというわけではなく、なんとなく友達以上恋人未満の延長線上から抜け出せていないような、不完全燃焼の恋を引きずっているような部分はありました。
それでも私の結婚式には友人として出席してくれて、妊娠中にも一度二人きりで食事をしに行った時には(もちろん旦那には承諾を得て)、卒業して5~6年は経っていたのに、彼はその時の事をきちんと覚えていて、反省していたらしく、わざわざ謝ってくれました。
記憶って結構曖昧だから、私はてっきりもう忘れているのかと思っていましたが、同じ過去を共有していたのだということだけで、私は嬉しかったのですが、その時はまだ彼に対してほのかな淡い恋心が残っていたので、今のような確固たる男女の友情を認識したのは、ごく最近、3年前の出産の時でした。
産まれたと連絡した人は数知れず・・・
それでも、たった4泊5日の入院中に、1番先に会いにきてくれた友人が彼でした。
近所に住んでいる訳でもなく、自由気ままなフリーターな訳でもないのに、仕事の合間を縫ってわざわざ横浜の片田舎の病院に足を運んでくれたのです。
それだけで本当に嬉しかったのですが、彼は生まれたての赤ん坊をその手に抱き、自分の子でもないのにとても幸せそうな顔で見つめ、その誕生を祝福してくれました。
とても『子無し・未婚・25歳・男』とは思えない程の溺愛振り(?)で、長時間いたため看護師さんがパパと間違える程でした。
私が本当の意味で彼を許し、男女の関係を超越した友情を感じたのは、おそらくその時です。
純粋に、この人の奥さんと子供はとても幸せだろうなと感じたから。
安い願望でそれを自分に置き換えることもなく、ただ純粋にそう感じることができたから。
だから、二人ともとても大切な男友達なのです。
その一人が、来月結婚するということで、満身創痍というか、本当に幸せになってもらいたいなと切に願っています。
正直、『結婚って良いよ!家族って素晴らしいよ!』なんて手放しで言えるほど現実は甘くないと、身をもって体験している今日この頃ですが・・・
それでも、彼が選んだ相手なら、それはきっと幸せで素晴らしい家庭が築けるだろうと思っています。
そして、まだその伴侶を見つけ出せていないもう一人の大切な男友達にも、我が子を腕に抱く幸せな時間が早く訪れるよう、切に願っています。