8月20日、アメリカ農務省とノースカロライナ州立大学による“食べ物の洗い方”に関する調査結果が公開された。注目したいのは、彼らが「調理前の鶏肉の水洗いは控えるように」と警告していることだ。日本では鶏肉を水洗いする行為に馴染みはないが、アメリカではこれが多くの家庭で習慣になっているとのこと。今回の調査でも調査対象者158人のうち61%が「鶏肉を水洗いしたうえで調理をおこなった」という。とくに科学的な根拠はなく、お決まりの行動になっているらしい。肝心の鶏肉を水洗いしてはいけない理由だが、細菌が水と一緒にシンクなどに飛び散ってしまい、それがほかの食べ物に付着することが原因で食中毒を引き起こす危険性があるから。日本では「十分な加熱処理をしてください」となるところが、アメリカでは「水洗いをしないでください」と警告されるのは、文化の違いを感じられるという意味で興味深い。と。なるほどね。
つまりアメリカでは鶏肉を「十分な加熱処理」なんてのは当たり前で、その上で水洗いする人もいると。しかもそれで飛び散った細菌で食中毒って、どんなけ細菌まみれなんだ??こういう時、日本は本当に恵まれていると感じる。水道水をそのまま飲める国も、生卵を食べられる国も世界的に見たら珍しい。「TKG(卵かけごはん)」なんて日本だからこそ生まれた食べ物だ。それがビジネスにもなっている。極めて衛生的な国だね日本は。ただその反面、食品廃棄が多いのも日本だ。そうなってくると何が正しいのかわからなくなるね。子供の頃、「帰ったら手洗いうがい」と言われてきた。でもそれは、水道水がキレイという前提のもと言えたことなんだよね。言ったらキリが無いが、蛇口をひねってやっと出た泥水を有難いと感じている人だって世界にはいる。日本は、日本人は恵まれている。恵まれている人が何をすべきか。常に頭に置いておく必要がある。そしてやはり行動しないと。
