短歌考察 門脇篤史さん『微風域』より | 短歌と俳句 ひとかすみ

短歌と俳句 ひとかすみ

自作短歌や俳句を即詠
日々の出来事をつれづれに

わけあって

久しぶりに

大好きな歌人の短歌集を読み返した

 

ずいぶん前に

数首の考察をして

学びの機会としていた歌集だ

 

また機会あるごとに

勉強したい

なお原文表記のため

掲載させていただく歌は

すべて旧かな表記です

 

「仕事場は樹海のやうで

 ふかみどりふかみどりつて

 コピー機のいふ」

 

まず樹林ではなく

樹海と例えたところを

考えてみた

似た色のモノが

途轍もない広がりの中で存在する

 

俯瞰すると

海のようで一面同じ色に見え

一つを探すのは難しいのだろう

 

個性など埋没してしまう

 

頑張ってる自分も

頑張ってない時間も

大きなものの中では

なんだか少しやるせない

 

多分

コピーをしているときに

偶然に

「ふかみどり」

というワードに目が行き

何枚もコピーされる用紙の

その部分から目が離れなくなって

生まれた歌ではないかと想像した

 

前にも書いたかもしれないが

とにかく

日常を切り取るのがうまい歌人さんだ

 

日常からの想像

生きるということ

 

歌は自分の半径数センチの中にも

生むことができる

お手本を示してくれる

 

このつづきは また

 

画像はお借りしています↓