いちごの甘さが胸を突く。
切ない刺激をあずき甘納豆がとかす。
秋空の切なさに思いを馳せるうち
やわらかくなった氷を崩すと、
他生物から搾り取られた白濁がどろりんと垂れ流れて、
ああなんていやらしい。
もう少しやさしくなってから、
と取り置いていたみかんもパインもマンゴーも
まとめておいで。
稲光を頭蓋に走らせて
終わらない夜に愉悦をちょうだい。
中をべっとり満たしてちょうだい。
いまだけ、とばせて。
ひかりを、とばせて。
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書いている間に残りが溶けて、
めでたく白濁となったしろくまを飲み干しました。
溶けたアイスは好物です。
最近、アイスを食べる時に
食玩で幼い頃手に入れた電気鼠のスプーンを引き当てるので、
今日も鼠の先っぽで濁った氷水を掬って食べました。
美味しい食レポだと思われた方、
大変失礼いたしました。
とっても美味しかったです。
冱炬