ひと組の夫婦の物語や

ひとりの少年の物語は

絵空事だけど


自分の物語は

リアルに今ここにある


自分を包む境遇

自分を取り囲む小道具


これまでそいつに先手を取られ

自分の気持ちまで支配されてきた


境遇を変えなければ

小道具を整えなければ

ますます泥沼化の、まずい足掻きだ



目を閉じてみる


目の前の小道具が一斉に消える


欲しいのは結果だ


結果としての気持ちの様だ


僕が自分の物語を生きた結果は


穏やかなのだ


優しいのだ


宇宙のやさしい力と一体の


この上なく自分らしいものなのだ



先に結果を感じてしまうこと