膵頭十二指腸切除術から2ヶ月が経過しました。
術後合併症もなく、食事の量も日々増え、体力もつき、いよいよ仕事復帰します。
膵臓癌とわかった時、私の本心は絶望感でいっぱいだった。手術可能と決まった時は安堵する反面、無症状なのに…と手放しで喜ぶ気持ちにもなれず。
でも夫は元気に過ごしている。
無症状で見つかったこと。
仕事が調整できるタイミングだったこと。
手術に耐えられる夫の体力と年齢。
確定診断後すぐに転院すると決めたこと。
膵臓の名医を勧められても病院を変えなかったこと。これはかなり葛藤した。
結果的にいろんなことがいい方向に進んだことは、奇跡としか思えない。誰に感謝したらいいのかわからないくらい全てに感謝した。
退院してからの1ヶ月半は、付き合っていた頃から結婚、出産後も過ごすことのなかった夫との時間を取り戻すかのように、ほぼ毎日一緒に過ごした。
ドライブしたり、散歩したり、ランチに行ったり。
癌になって感じたことや、術後に思ったこと、今後の生き方などを聞いたり、私の思いを話したりと、重くならない程度に深い話ができた。
今後、再発、転移がないとは言えないし不安はある。
唯一、この話だけは夫に振ることはできない。
話題にもできない。
元気になって良かったね、
食事の量が1週間前より増えたね、
退院した時には想像できなかったくらい、長い時間歩いてもバテなくなったね、
など、病気についてはとにかく良くなったことだけを口にするようにしている。
仕事復帰後は睡眠時間は確実に減るし、食事の時間も朝昼晩とはいかない。人と関わる分、感染症も心配。とにかく無理をしないでと祈るばかり。
でも夫は生き生きしている。
心配するより、応援しよう