今日の空はあの日みたいに蒼かった。






あの時は月のようになりたくて、陽が沈めば走り出していた。


キミに追いつきたくて、、、


追いつきたくて。


失う物ばかりで、得るものはいつも手からこぼれ落ちてしまってた。


それでも、私はその世界で一度は生きてくと決めたの。


まだまだ幼かったから出来たことだったんだろうな。


輝きたくて、光りたくて、自分がココにいるって確認したくて。


とにかくひたすら走りすぎて止まるのを忘れてた。


だから、こぼれ落ちていっちゃったんだよ。



空が何色かなんて気が付きもしなかった。




ねぇ、あの時の自分に声をかけれるならなんて伝える?




【大丈夫。あなたのカタチはなくならない。だから、たまには止まってね。そして空を見てごらん。】







空が蒼くても、月はなくならない。