楽天モバイルは、プラチナバンドの整備ができるのか?
2023年11月9日に楽天モバイルの中間報告がありましたね。中間報告の中で、楽天モバイルのプラチナバンドへの投資額が500億ちょっとで、1万局のプラチナバンドの基地局を整備できると豪語しています。アンテナなどの設備はそのまま、ちょっと内部に装置を設置するだけですぐにプラチナバンドを発射することができるそうです。これを聞いた時に思ったことが、「本当か?」でした。主な理由は、以下です。1, 楽天モバイルは、事業計画の見積もりが甘いことが多い。2, 仮想化では、一般的にアナログやハードの部分は仮想化でどうにかできるものではない。3, 経験豊富な他の企業が難しいと言っていることの方が信憑性がある。1, 楽天モバイルは、事業計画の見積もりが甘いことが多い。楽天モバイルは、始まった当初、6000億程度で全ての基地局の整備が可能で、プラチナバンドがなくても十分繋がるから不要と豪語してスタートしました。しかし蓋を開けてみれば、投資額は1兆7000億に達し、それでもダメでKDDIのローミングを利用して不足分のカバーを行い、結局プラチナバンドをよこせと大騒ぎした経緯があります。楽天の売り上げが1兆円程度ですから、6000億の投資というのは莫大な投資で、その事業計画がここまで間違っていたということが現状の酷い状況を生みました。全体的に希望的観測で突っ走る傾向がある傾向があり、今回の投資額もかなり安く無茶な額を言っている可能性を感じます。技術畑出身のソフトバンク社長の宮川さんが、楽天モバイルの計画を見て「この投資額でできると思えない」と仰っていました。宮川さんは、もともと経験豊富なエンジニアですので、やはり非現実的な計画なのでしょう。どちらかと言うと、楽天グループの厳しい台所事情の問題で、これだけしけ捻出できなかったと考える方が妥当です。2, 仮想化では、一般的にアナログやハードの部分は仮想化でどうにかできるものではない。仮想化しているから、全て簡単に切り替えられる!と言っていますが、これはあくまでソフトウェアの部分の話です。別に、通信に限らずソフトウェアの仮想化をしてもアナログやハードの部分はどうにもならないことは常識です。例えば、自動車上で飛行機用のソフトウェアに切り替えたら空が飛べるのか?と言う話です。自動車と飛行機の双方の機能を持ったハードウェアがあったなら、仮想化で切り替えることはできますが、もともと、ハードに空飛ぶ機能が備わっていなかったら空は飛べません。つまり周波数が異なるバンドの双方を扱えるハードを既に設置済みなら、ソフトウェアで切り替えることも可能でしょうが、プラチナバンドがなくても大丈夫と言ってスタートした楽天モバイル基地局にその機能は想定されていないのではないかと思います。「仮想化」の単語に三木谷さんが踊らされていると考えたが方が自然です。仮に百歩譲って発射できたとしても、ソフトバンクのチューニング期間が10年ですから、まともに繋がるのははるかに先になると思われます。3, 経験豊富な他の企業が難しいと言っていることの方が信憑性がある。ソフトバンク社長の宮川さんが「この投資額でできると思えない」と言われています。宮川さんは技術畑出身で、通信に関しては専門化だと思います。ことプラチナバンドに関しては一日の長がありますので、営業畑出身でプラチナバンドを使ったことが三木谷さんと、プラチナバンドに関わって10年以上のエンジニア出身の方の意見を聞いて、どちらを信じるか?と言う話です。普通に考えれば、経験豊富なエンジニアの方が信頼性は高いでしょう。営業マンの発言は、聞こえが良いだけの営業トークです。以上の点から、楽天モバイルは眉唾物の現実的に不可能な計画を出している印象を受けました。財務状況の苦しさから出た投資額での営業トーク、楽天モバイルが軌道に乗るには数年はかかると思います。