嫌がっていたのに、どうして職場や同窓達に会わせたのか。

若かったから、そうすることしか思いつかなかった。
影でぐちゃぐちゃ言われるのが嫌いだったし、
隠すようなことをしたくなかった。
君の気持ちは二の次にされたと思ったかもしれないけど、
こうすることがベストだと信じていた。

君だけじゃない、僕に対してもいろいろ言われてるのはわかっていたから、
僕はこういう人間だ、僕が選んだ女性だって、堂々と連れて行くことで
おとなしくなるだろう、わかってくれるだろうと思ってた。

子供のことも想像で話されるのが嫌だったし、
人間を見て判断しろ、僕が選んだ人はこんなに素敵なんだと思わせたかった。

それに対して、みんな大人だから大人の対応をするだろうと思っていた。

そして、自分自身と周りに対する決意表明でもあった。
まだその時は拭い去れなかった過去に対する決別を、
逃げ道を失くして進んでいこうと思っていた。

すべて裏目に出るなんて想像もできなかった。