イスラームにおける一夫多妻制は男性は4人まで妻を娶ることができる。しかしコーランの規定上、夫は妻を保護し扶助を与える義務があり、またそれぞれの妻のあいだに差異を設けることは決して許されない。
イスラームにおける婚姻制度は法的に極めて厳格であり、二人以上の妻をもつ場合の男性の経済的負担は非常に大きいものとなる。したがって一定以上の社会的地位と経済的実力を持たない限り二人以上の妻を持つことは困難である。
しかし一方で、一部ムスリム男性の論理として、「若さを失った女性は性的な価値を減ずるため、男性がセックスを楽しむために一夫多妻は容認されるべき」だというものが存在している[1] 。
近代に入ると、社会の安定に伴って一夫多妻は減少し、さらにヨーロッパ法の導入にともない、イスラーム社会においても一夫一妻がほとんどとなった。
社会秩序維持上必ずしも必要な制度ではない、もしくは時代にそぐわないとしてムスリムが大多数の国家でも一夫多妻の婚姻にかかわる審査を非常に厳格化している国も存在する。2009年現在において現在法律によって完全に一夫多妻制を禁止している国としてはトルコ とチュニジア が挙げられる。