結城紬に限らず産業である以上、景気に揺さぶられて波あり谷ありだから、面白いんじゃないかなぁと思う。確かに伝統工芸士の意見収集をしていると憤りに似た、技術を技術とおもっていない産地問屋のシステムをこぼす方が多いし実感としてそれが現実味があるから後継者離脱がたえない部分はある。余裕が生産者側にもなくなってきていて結果的に誰もいなくなっても、紬というのは完全には途切れるものではなく、なんらかの形で続いて行くもので、仮にどこどこの織元が破綻とか問屋が小売りをはじめたとか辞めたとかいろいろな情報がある。でも結果的にどんな形であれほそぼそと地場産業であるから続いていくものである。私もなんだかんだあっても12年いろいろな方にアドバイスをもらったり、意見をもらったりしてきた。平坦な道ではないけれど、厳しさの中にも優しさがあるようにどうにかこうにかしてすすめようと努力しているうちにあっという間に歳をとっているものである。私も毎日ブログを書こうとは思わないけれど、なるべく書き留めている。郷土資料も作っているけれど、本当にすすむときは1日でルーズリーフ3枚くらいうめてしまうし、読者はいないからスタートして書き留めてきたことが文化を振り返ってみましょうみたいな教材としてみられるようになって今になる。どうなるかわからないから不安になるけど、そして答えもないし、記録も記憶も定かではなくなる時もある。人生何があるかなんてわからない。