あれは去年のクリスマス直前、いやなんだったらクリスマスイブの朝のことだったかもしれん。

近所のスーパーで、クリスマス用のお菓子ブーツが投げ売りされているのを見つけた。

あー、子供の頃、こういうクリスマスブーツ欲しかったんだよなあ…でも親にねだっても買ってもらえなくてさあ…

そりゃお菓子の値段だけだったら100円もしないんじゃないかってくらいの駄菓子の詰め合わせがブーツに入ってるってだけで数倍の値段になってんだから、親としたらあんまり買いたくなかったんだろうなー、と、自分も親になった今ならわかるけど。

当時はクリスマスが近づくたびにスーパーにきらびやかに並べられたブーツがすごく魅力的に見えて、憧れだったんだよなあ…

 

そんな憧れのお菓子ブーツが、下手したら半額どころか90パーオフくらいになっている。

今こそ積年の恨み、いや憧れを叶えるとき!と購入し、クリスマスの朝、あらかじめ用意しておいたプレゼントの横に、そっとお菓子ブーツを沿えておいた。

朝起きた子供達の喜んだことと言ったら!

サンタさんがくれたの!お菓子がいっぱい入ってる!開けて開けて!と嬉しそうに見せに来る姿を見ると、子供の頃の私が喜んでいるようで心から幸せな気持ちになる。

子育てって、自分が子供の頃やりたかったこと、欲しかったことを、自分の子供を通じて叶えてあげられるのが地味に嬉しい。自分の子供が喜ぶと、私の中に残っている子供の頃の自分が喜ぶんだ。

だからキャラクターもののポケットティッシュとか、すぐ壊れちゃうようなおもちゃの指輪とか、キラキラのシールとか、子供にはいっぱい買ってあげたい。大人から見たらもったいないと思うことだって、子供にはすごく魅力的だったりするんだもの。

子育てする中でも、そんな子供の頃の気持ちは忘れないようにしておきたいな…

 

とちょっぴりセンチメンタルになりつつ大満足で終わった去年のクリスマス…のことなどすっかり忘れていた今月、子供達が

「ねえお母さん、今年もサンタさんお菓子のブーツ持ってきてくれるかなー!」

 

!!!?

いや、あれはあくまで投げ売りになってたから買う気になった、あのときだけのラッキーだったんであって!だってお菓子だけなら100円もしないようなやつじゃん!それがただブーツに入ってるってだけで1200円(子供達の欲しがってるプリキュアのブーツの場合)だぜ!?買えるかそんなもの!!しかもガムとかアメとか結局食わなさそうなもんも入ってんじゃねーか!あーもったいないもったいない!!

子供の頃の気持ちを忘れないようにもへったくれもない。1200円の前にはセンチメンタルもふっ飛ぶんだよ!そういつでも子供の頃の気持ちでいたら家計が持たんわ!

 

…とは言えキラキラと期待に満ちた子供達の顔を見ると、むざむざと期待を裏切ることもできず。

あー1200円かああ!くっそ高ぇな!でも去年みたいに値下げに期待しようにも、当日までに万が一手に入らなかったら、クリスマスの朝の阿鼻叫喚は間違いない。確実に手に入れるためには値下げを待つのは危険すぎる賭けなわけで…

あー余計なことしなきゃよかった。子育てに出来心は禁物だな!

(てか今年の夏祭り、コロナ明けで子供達にとっては初めての本格的な夏祭りだからと、わたあめだの光るネックレスだのよくわかんないくじ引きだのやらせまくって悦に入っていたけど、これもまた来年同じものを期待されてるってことだろうか…ガクガクブルブル)

 

 

 

よく見たらメーカー側もお菓子だけじゃあんまりだと思ったのか、一応ちょっとしたおもちゃとか着いてるのね。でもプリキュアだとスカイトーン着いてきたらスカイミラージュも買わされちゃう!ダメダメ!どーせ今シーズンのプリキュアなんてもうすぐ終わりじゃん!今買ってどーすんのもったいない!(って子供の頃の心どこ行った)