憂鬱だ。

運動会が。

年長の周りのお母さんと話をすると、泣けちゃいそう!楽しみー!みたいな声ばかりで、明らかに温度差を感じる。

年長の運動会で泣けるのって、入園時にはまだまだ小さかったあの子がこんなに立派になって…!!っていう前提があるからじゃないですか。でも私の場合どうしても、入園時にはもうちょいまともに育つと思ってたのにな…こうなるはずじゃなかったのにな…って気持ちが勝っちゃうからな。

ゆるい運動会とは言え、年長児はクラス対抗リレーもあるしさ…

もちろん先生達も配慮してくれてるし、お母さんも優しい人ばかりで、みんなあたたかい目で見ててくれてる。先生が言うには子供同士も、勝ち負けにこだわらず、お友達の頑張りをたたえあう雰囲気が出てきてるんだって。

それを聞いたお母さん達は、成長したんだねー!と感動していたけど…いいなあ。私もどっちかって言うと、自分の子供が友達の頑張りを称えられることに感動する側にいたかったな。

てなわけで泣けるどころか気が重い運動会。とか言って終わってみたらまんまとぼろ泣きしてたりするかもしれんけど。だったらいいな。


…とここまで書いたのが運動会前だったのですが、蓋を開けてみればぼろ泣きもせずひどく落ち込むこともなく淡々と終わったわ。

いや、実は長女と次女が一緒に出る幼稚園の運動会は最初で最後だし…と思って、運動会に備えて望遠レンズを買ったんだよね。そんなにいいレンズじゃないけど、結構アップで撮れるから面白くて、写真撮りまくってたらあっという間に終わった。

でも結局そこまでハラハラすることもなく、例年だと終了後には疲れてギャンギャン泣いてた長女が今年はそこまでぐずらなかったし、やっぱ長女なりに成長はしてるんだな…(あ、次女は終始のびのびとして楽しそうでかわいかった。年少さんはそれだけで満点評価。たまに脱走したりもしてたけど、同じような子がいっぱいいたわ)


あと、幼稚園の行事でいつも思うんだけど、夫と行事に参加すると家モードな自分とよそ行きの自分との切り替えがうまくできなくてなんか居心地悪い。お茶の間の空気感が白日の下にさらされる感覚と言うか…って言っても「夫とラブラブなところを見られて恥ずかしーん☆」ってんじゃないですよ、むしろ「えっ自分のお茶忘れたの!?何やってんのもう買いに行く時間ないよ!」「しょうがないだろバタバタしてたんだから!」みたいな破綻した夫婦関係が明らかになるのが気まずいっていうか。

特に今回義母も来てたしな…自分の息子にギスギス命令しまくる嫁を見てどう思ったんだろー。


とは言え長女と次女が同時に出る運動会は、出番が続々来るので慌ただしく、そこまで雑念にとらわれる暇もなかったんだけど。なんだかんだ見所いっぱいで楽しかったな。子供達は園児席にいるから気楽だったし。

でも来年からは長女も一緒に保護者席にいなきゃいけないんだよな…卒園生同士だと上の子は子供だけで遊んでて親はほとんど関与せず、みたいな場面もよく見かけるけど、長女の場合お友達とはますます差が開くだろうし、子供だけで遊ぶとかちょっと無理かもしれない。長女の機嫌取りつつ奇行にハラハラしつつ過ごす運動会とか地獄としか思えないんだが。というわけで運動会の憂鬱は別の意味で続くのであった。