もう空気は冷え込み、北の方では暖房がないと生活ができないような寒さになった11月のある朝のことだった。
朝、とは言ってももう昼といっても差し支えがない時間。
自室のベッドの上で目を覚ましたノエラは目に飛び込んできた光景に目を丸くした。
それも無理はないだろう。
いつの間にか、というか勝手に自分の部屋が飾り付けられていたのだ。
驚くのも無理はない。
色とりどりのテープで作られた輪がつなげられてくるっと部屋を一周している。
ついでにあちこちに何か置いてあるものだから怪しがらずにはいられない。
この意味不明な状況を作り出したであろう人物にどういうことだ、と聞こうと部屋のドアを勢いよくあけたところで破裂音が響く。
その破裂音とともにノエラに色とりどりのテープが降り注ぐ。
何が起こったか判らずに立ちすくむノエラだったが、レティをはじめとした仲間、というか同居人たちの祝福を受けてようやく気がついた。
「ああ、今日は俺の誕生日だったか」
ノエラは小さくそう呟いた―。
「あら、自分の誕生日ぐらい覚えておきなさいよ」
「これでまた俺に一歩近づいたな、ノエラ!」
「ノエラさん、おめでとうございます!」
「・・・おめでとう」
ちょっと荒いが暖かい祝いの言葉とともにノエラに押し付けられるラッピングした箱。
開けてみると、すこし違うところがあるが
ノエラと緋炎、レティに凛、ギュンターと、仲間達の形をした砂糖菓子が立っていて、ビターであろうチョコレートに「Happy Birthday to Noela」と、書いた人が人目でわかる様な文字で書いてある生クリームをたっぷりつかった大きなケーキが現れた。
ノエラはその横でどうよ、とばかりに胸を張るレティとギュンターを見てついつい笑ってしまった。
それと同時に、みんなで爆笑した―。
笑いつつふとノエラは考える。
また、こうやってあいつらに誕生日を祝ってもらったり、泣いたり笑ったりできるのか。
もしこの世界に神がいるのならば、俺のこのささやかな願いを叶えてください。
あ、あと俺の苦労を少し減らせるようにも―って、これは余計だな。
今日は盛大にパーティーしましょう、と言うレティにあがる賛同の声。
その声を聞きつつレティは続ける。
「あ、でも片付けはノエラよろしくね☆」
「おいちょっと待てぇっ!!」
ノエラの悲鳴とも怒号とも付かない声が屋敷に響いた。
あとがき
駄文なことこの上ないです、はい。
とりあえずノエラさん誕生日おめでとう!明日だけど!
結局誕生日でも苦労するノエラさん。
でも誰よりもみんなが好きなマイホームパパみたいな人だったらいいなぁ。



