そんなつもりはなかった。

思いを告げるときは、きちんと言いたいと思っていた。


なのに、つい言ってしまった。

仲のいい友人同士が付き合い始めた話を聞いたばっかりに

「誰も自分とは付き合おうなんて思わない」

なんて発言を聞いてしまったばかりに・・・

つい「自分は好きだよ」なんて。


恋心の告白なんて思われないかもしれない。

慰めのようにほろりと出た言葉と思われたかもしれない。

一瞬びっくりしたような目になって

「サンキュ」って笑った姿が、そうみえた。


でも、ちがうんだ。

ちがうんだ。


アナタノコトガスキ。

ナツノハジメコロカラ友人トシテデハナク

恋愛シタイ相手ト思ッテ見テイマシタ。


きちんと、時間を作って言うつもりだったのに。


友達の好きじゃないんだ。

人間としての好きよりも強いんだ。

あー!!

衝動的に言ってしまった自分に腹が立つ!


いい!たとえ振られることになってもかまわない!

そう思ってメールを打った。


「あなたが好きというのは本気です。

明日、会いたいです」


送信!したあとに気づいた。

衝動的告白・・・しちゃった。


もう、友達の距離感でもいられないかもしれない・・・・。


ああ。

意識せずに清水の舞台に上って、蝋の羽で飛び出した気分。

もうなんでもいい、返事速く来い。


毎日、携帯電話から零れる大好きな曲で目覚める。



否、大好きだった曲?


毎日毎日、同じ音楽に夢の世界から

「現実世界」に引き戻される。

だからなのかな

なんとなく、

ニガテな曲になってきてしまった。


もともと、大好きだったアノ人が好きだと「つぶやいて」いた曲。

毎日何回も何回も聴いても

聴き足りないくらいに

大好きだった曲なのに


とてもとても大好きだったものは、

とてもとてもきれいな色で輝いていたはずなのに

いつの間にか自分の中で色あせていく。

なんとなく寂しい。

日々過ごしていく。毎日毎日を繰り返して過ごしていく中で

いま大好きなあらゆるものも

いつの日か色あせてしまうことをも想像出来てしまって悲しくなってしまう。


そうつぶやいたら

「いいんじゃないの」って答えが返ってきた。

大好きだったものが色褪せても

新しく大好きなものがそこに出来ていればいいって。

変わっていくのは仕方のないことだからって。

ただ、ニガテとかキライで終わってしまわないようにって。

いやな記憶で上書きしたら勿体無いって。


大好きだったものは

いつまでも

大好きだったことがある、と胸を張らなくてもいいから

思い出したときに

優しくて暖かい気持ちになれるようにいれたらね、って。


そして、とりあえず

「携帯電話の起床用の曲変えれば?」って。


確かにそうだ。


悩みヒトツ解決。



「どうして優しくしてくれるの」


手を差し伸べてくれる人に問う。


「だって、あなたも優しくしてくれたから」


因果応報。

悪い意味での用法が多い?


しってる。

わかってる。

でも、ほかの言葉を知らない。


優しくすると

優しさが戻ってくる。

ひとに優しくしてもらうと、うれしい。


ありがとう。って素直に言える自分もうれしい。


いつ戻ってくるかはわからないけど、

自ら差し出したすべてのものに

必ず「答え」は戻ってくる。

きっと、このうれしい気持ちも

何かに変化して戻ってくる。


明日も優しい自分が構成されますように。

この祈りもきっと戻ってくる。