アメリカン・ヒストリーXは、1998年のアメリカ映画。

長年見ようと思いつつも重い腰が上がらず、ようやく観た。

これを観たら誰でも、エドワード・ノートンのファンになってしまうのではないだろうか?

●ストーリー
白人至上主義のグループのリーダーを務めるデレク(エドワード・ノートン)は、黒人の若者を殺して刑務所に入る。そこでの出来事が彼を変え、出所したデレクはまるで別人になっていた-狂信的な人種差別主義者ではなく、そんな考えは狂っていると自ら言い放つデレク。兄を崇拝し自らも白人至上主義のグループに傾倒していた弟ダニーは、兄の変化に戸惑うものの、心機一転兄とともにやり直そうとするが・・・

●見所
刑務所に入る前、刑務所の中、そして出てきた後。デレクの2転3転する心や外見、雰囲気-。これを見事に演じわけ、演じきったのがエドワードノートン。同じ人物とはまるで思えない。

衝撃的な場面も少なからずあるが、ここまで描ききったのは見事であろう。
ラストシーンも、リアリティある演出で、良かった。

マストな1作!


なぜ私はこんなにも映画が好きなのだろうか?なぜ毎日映画を観るのだろうか?
現実逃避?かもしれない。でも、とにかく、映画を観ているとき・・・気分がいいのだ。そしてそれがすごく面白かったら、なおさら楽しい気分になる。気持ちが高揚する。

映画が素晴らしいと思う理由は、作り手の才能と、技術が許す限り、想像しているものがスクリーンの中で現実と化すからだ。現実世界ではありえないようなことが、映画では可能だからだ。

もちろん、小説や、絵でも、それは表現できる。

しかし、映像では、自分の想像がはっきりと写し出されて、リアルになる。

これってすごいことだ、と思う。

私はよく、ものすごく変な夢をみる。いつか、今まで見た夢を映像化したいと思っている。夢を再現したい。

さて、とにもかくにも私は中学のときから映画を借りまくって観ていた。本能的に映画というものに惹かれていて、映画を観ることが当たり前であった。

まさに、No movies, No lifeである。

近頃、本当に素晴らしい作品もあれば、これからの映画業界はこれで大丈夫なのか、観客を馬鹿にしているのか
!というほどどうしようもない作品も氾濫している。おそらく後者のほうが多いだろう。

日本映画も、メジャー作品は残念ながらそういった傾向がある。

どうか・・・100年後、映画と言う芸術がまだ存在しますように。そう願うばかりである。


尊敬してやまないクリストファー・ノーラン監督の脳はいったいどうなっているのだ、と度肝を抜かれる作品。

なんとレベルが高いのであろうか。

ストーリー、映像、脚本・・・全てにおいて。

彼は映画界の救世主かもしれない。

絶対に「劇場」で観なくてはならない作品を、彼は作り上げたのだから。

いくらでもダウンロードしてパソコンで映画を観られるこの時代、劇場に観客の足を運ばせる作品を作るのは難しい。

しかもそのものすごい映像のほとんどを、CGを使わずリアルに撮ったのだから、真の映画の価値を更に高めた作品といえよう。

とても複雑で観ているほうも頭を使うこの作品は、観客をも作品の中に取り入れている。
ただ見ているだけで勝手に話が進んでくれるような簡単なものではない。

あと、渡辺謙が、いち日本人としてではなく、ようやく一俳優としてハリウッド作に出たという感じがした。
(これまでは、ステレオタイプの強い役柄が多かった。)
溶け込んでいた。

とにかく、これでノーラン監督がアカデミー監督賞にノミネートすらされていないというのは、何かがおかしい・・・。

とはいえ、彼は今最もホットな監督の一人。これからも、驚愕の作品を世に送り出し続けて行ってほしい。そして、映画の可能性を、とことん追求してください。