【注】妊娠出産、家庭環境へのネガティブな内容を含みます。もし気になる方はブラウザバックをお願いします。
オープンリー子なしとして、生きていこうと決めた私たちの夫婦です。
問題は親です。
正直私側(実母)は心配してませんでした。
実母は私を何かが著しく損なわれた欠陥人間だと思ってます。
驚くことはないだろうなと思いました。
実際話した時は
実母は手を叩いて
「あああ、ほっとした!
あなたが子供を産むとか言い出したらどうしようかと思ってた。
あなたに子供が産めるわけない。
産めたとしても育てられるわけない。
子供がかわいそうでしょ。
あなたみたいな人間でも子供なしで結婚してくれる人がいてよかった。
高山さんに感謝しないと!」
と言って喜びました。
これ、本人は辛口のジョークのつもりなんですよ…。
娘だからわかります。
でも…もうちょっと言い方があるように思うよ、お母さん
後にも先にも実母にこんなことを言われた人をわたしの他は知りません。
でもこれがわたしの母なのです。
母は身を乗り出して語りました。
「あと、高山さん、兄弟になるのだからうちのお兄ちゃん(独身マイペース男子)のことをよろしくお願いします。
お兄ちゃんは本当に心優しくていい子なんですけど、友達が少なくて…(以外くどくど兄の話)」
そのあとは自分の持病の話もしてました。
何気に「子供を産んだらかわいそう」より「お兄ちゃんをよろしく!」の方がえぐられたなあ。
私の人生の話なのにね。
母は一張羅のスーツでちゃんと髪も美容院に行って、身だしなみを整えて結婚の挨拶に臨んでくれたようだし、何かしらの厚意はあるんですよ。
こと、心の交流をしようとすると、うまくいかない母なので、反対されなかったことを感謝しようと思いました。
これ以上望むのも贅沢なのかもしれません
ただ、高山さんは果てしなく引いていました…
「なんで娘が結婚するというのに兄貴をよろしくとあんなに言うのか?俺は兄貴と結婚するのか?」
と首を捻っていましたが、まあ、うん…それが正常な反応だよね。
でもうちでは正常じゃないんだ。
…そうだ!
「孫を産まないなんてありえない!
わたしは孫が欲しいのよぉぉぉぉ!
孫よこせ孫!」
と言われるよりマシじゃないですか?
(ポリアンナかよ?自分。無駄にマシなこと探しするのって「虐げられ慣れ」?)
とかも考えてみたけど…「あーやっぱりこの人は……」とは思いました。
とはいえ!
とりあえずはうちの方はクリアした!(…ということにする)
問題は高山さんの両親です。
地方都市に住んでいます。
高山さんは男3人兄弟の末っ子で親からは相当可愛がられた愛しの末っ子ちゃんです。
ご両親はわたしの母よりもっとずっと年上。
ジェネレーションギャップがどれくらいあるのか想像もできない。
やっぱり大好きな末息子の子供を欲しがるかなあ?
と心配していました。
そこでぶっつけでいきなり言うよりは根回しがあった方がいいかと、挨拶に行く前に高山さんが先に電話で子供のことは伝えてくれることになりました。
驚くことにこちらの心配をよそに、意外にあっさりと理解してもらえてびっくり。
義両親も
「年齢的に厳しいだろう。子供のことを考えたら冷静な判断だと思うよ」
と言ってくれたそうです。
上の兄2人にもうすでに男女の子供がいて孫欲は満たされていたというのがかなり大きかったと思います。
ありがとう義兄さんたち家族。
それ以降も義両親から孫のことを言われたことはありません。
義兄家族からも「いいと思う!」と言っていただき、ほぼ揉めることなく、私たちは親族一同に子なし宣言ができました。
義両親は結婚後2年に相次いでお亡くなりになったので深い交流はなかったけど、義兄さんたちとは今でも仲良くしています。
つづく
結婚の挨拶はとらやの夜の梅と、弥栄最中を持って行きました。夜の梅大好き!
親戚が増えると、何かとお祝いやらお弔いやらお年玉やら金封封筒が必要になってきます。