NTTのカスタマーサポートの人が家に来た。
 とりあえず、パソコンの置いてある居間へと通しお茶を出した。
 一応、形式的に立ち会った方がいいのではないか、と思い部屋の隅の方で、ハードカバーの本を無言で読み出す僕。
 NTTの人はモデムやらケーブルやらを交換し始めたらしい。
 らしい、というのは僕はパソコンに詳しくないのでNTTの人が何をしているのか分からないのである。
 一通り作業を終えると、
「サーバからデータの更新がされるのに30分ほどかかります」と言われた。
「私はいったん車に戻っています」とNTTの人は言う。
 これは果たして、無言で30分いるのが嫌なのか、僕と同じ部屋に30分いるのが嫌なのか、あるいはその両方なのか。
 ここはポジティブに僕の家以外にも回らなければならないところがあり、その準備をしに車に戻ったのだと考えよう。
 そうして僕のパソコンは甦った。
 出したお茶も全部飲んでもらえていたのでよかった。
 手に取ってすらもらえないと地味にヘコんでしまいますからね。
 
 ネットに繋げなくなるという未曾有の災害が発生した。
 パソコンが壊れてしまったのか。
 近くの家電量販店に電話をかけたのだが全然繋がらない。
 諦めるわけにもいかないので根気よく電話をかけるとやっとオペレーターの女性と繋がった。
 用件を話すと担当のものに回します、と言われる。
 待つこと数分今度は男性が相手であった。
 NTTの方に電話してください、それで駄目だったら機械的なトラブルなのでもう一度電話してください、と言われた。
 これがたらいまわしというやつですか。
 NTTに電話すると担当の人がすぐ出てくれた。
「白いやつの後ろから出てる黒いコードを一端抜いてつけ直してください」
 ものわかりの悪い僕にもわかるような簡単な説明である。
「あ、直りました」と言って僕は電話を切った。
 たったこれだけのことをするのに一時間ほど費やした。
 僕は電話をかけるときには恐ろしい数のシミュレーションを頭の中でこなしてからでないと駄目なのである。
 直ったのもつかの間、再びネットに繋げなくなる。
 その直後に電話がかかってきた。
 着信表示を見るとNTTからであった。
 さっきの人である。
 彼が言うにはよく調べてみるとケーブルが駄目になっており後日点検に伺ってくれるとのことであった。
 今年からはNTTの放送料金を払っていこうと思う。
 明日はやって来たエージェントの話を書きます。
 パソコンについてあまりにも分からないことが多過ぎるので、「初心者でも大丈夫」な本を購入した。
 その名も「速効図解Windows Vista」である。
 パソコンの右下のボタンの意味が分からなかったり、左下のウィンドウズ国旗の有効な使い方を知らなかったり、力技でUSBメモリを引っこ抜いたり、フリーズした際にダイレクトで電源ボタンを押したりするという暴虐の限りを尽くす僕。
 このままではいつか知らずに犯罪を犯したり、大事なデータが消えてしまったりすることが考えられるのでこの度購入に至った。
 何よりアマゾンの購入履歴を他人に知られると僕の社会的地位が危うくなったりしますからね。
 
僕の知力では読んだ内容を即効で忘れてしまうかもしれないが、何もやらずにあのときやっておけばよかった、と後悔したくないし、何かができるようになるのは普通に楽しいので勉強しない理由がないのである。
 パソコンを使う人なら誰でも一度は体験する、パソコンが動かなくなってしまい問い合わせをしたいのに、パソコンが動かないので問い合わせできないという、クレタ島人ばりのパラドックス。
 その壁を僕は越えようと企んでいる。

 ネタがないので今日は短めの日記です。
 回覧板を持ってきたお隣のおばあちゃんに頑張って対応した(頑張らないとできない)話とかどう書けばいいのか分からないのである。