1388回目:「ルールだから」を理由にしない | 毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

毎日何かを見つけたい!転んでもタダでは起きない!◆40代ワーママ

たくさんの考え方や価値観がある中で、みんなが自信を持って意見を言い合い、よりよいところを目指していく、、、そんな世界になったらいいなぁ。

職場やPTA、異なる価値観や考え方の中で日々感じたことを書いています。

昨年、83歳の世界最高齢で単独無寄港
太平洋横断をされた堀江謙一さんが
テレビで話をされているのを見ました。

1962年に世界初単独無寄港で太平洋横断を
成し遂げた時のこと、状況はわかりませんが
パスポートが発行されなかったそうで、
パスポートを持たずに日本を出発というのです。

そして94日後にフランシスコに到着。

密出国、密入国状態ですよね。

港に入ったところで、周囲のヨットの船員に
「パスポートがないが、どこにいけばいいか」と尋ね、
港湾警察(名称は違うかもしれませんが)に
行ったそうです。

驚いたのは、翌日の話です。

強制送還されることなく、むしろ歓迎され
なんとサンフランシスコ名誉市民として
受け入れたというのです。

「コロンブスがアメリカ大陸に来た時には、
パスポートを持っていなかった」と
言われたそうです。

これ、日本だったらそんな扱いにはならなかった
のではないかと想像します。

そこでは語られていなかったパスポートが発行
されなかった理由も含めての判断だったとは
思いますが、

それでもパスポートを持たずに自国を出国
してきた人物を、しかも到着の翌日という
判断の早さで名誉市民に認定するという。

やはり、ちょっと日本では想像できません。

また、MLBオールスターゲームを見ていても
驚いたことがありました。

試合中、守備についている選手がマイクを
付けていて、実況の人と話をしていました。

これ、ファンにとってはとても楽しいものだろうと
思います。

野球のこと、わかっていませんが、
オールスターゲームはエンターテインメント性が
高いからこそ行っていることと思いますが、

これまた日本で実現するハードルは高そうな
印象があります。
少なくとも試合中の選手にマイクをつけよう
という発想自体がないのではないかもしれません。

コンプライアンスというルール遵守を推奨する
業務についていて思うところは、もちろん、
ルールにはそれが存在している理由があるのであって、
従うべきものではありますが、

とはいえ、ルールだからという理由のみで、
その通りにさせようというのは危険な気もしています。

大学時代に学んだことでもあり、社会一般でも
聞くことですが、法律は現実に追いつかないものです。

民法が古い日本の家族制度を前提としていて
現状にあっていないという話を聞くことが
あるかと思います。

また、生成AIの利用などデジタルのエリアでは
規則がないということも聞きます。

そういったことに対して、ルールや規則の通りに
しなければいけないと言うのは、納得感のない
ものになるでしょうし、

ルールがないから認められないと言っていたら
何も進みません。

今のルールが存在している目的から見直した方が
よいケースもあるでしょうし、新たなルールを
作る必要がある場合もあります。

密出入国した人が、英雄に見せかけた悪人
という可能性だってあるかもしれません。

簡単にルールと異なる対応をしてよいとは
決して思いませんが、「ルールだから」という
理由だけで対応を決めるようなことも
決して良いこととも思えません。

ルール通りの画一的な対応でよいのであれば、
それこそAIに取って代わられます。

時代の変化が早い状況にあって、
前例がないことが、かつてよりも
数多く発生するようになっているのだろうと
思います。

それに対してどのように判断するのか。
判断せずに、ルール通りに対応するのか。

ますます考える力が問われていると
背筋が伸びる思いがします。

今のルールを全否定するのではなく、
その目的が現状とあっているのかも
考えながら、

多様な価値観を持つ人との議論を
踏まえて判断をしていくようなことが
できればと思います。


【今日のまとめ】

「ルールだから」という理由だけで
対応を決めつけず、

文脈、状況を踏まえて、
多様な背景を持つ人との議論を経て
判断していきたい。