その場にいる人たちが立場に関わらず、
総力戦で仕事に臨む場所が好きです。
新部署に異動してきて2週間が
経ちました。
私のチームは私を含めて3人とも
新しく加入したばかり。
新装開店状態。
それまではほとんど部長が1人で
仕事を回してきていた状況だった
そうです。
抱えていた仕事を少しずつ
渡してもらっていますが、
メンバー全員がわからないので
「これってあの件と関係ありますよね？」
のように、みんなで手探りしながら
業務を進めています。
コンプライアンスという業務の性質上、
間違ったことを伝えるわけにはいかず
もちろん部長に確認することも
多いのですが、
過去の情報が整理されて
保存されているので、
まずは自分たちで確認するように
しています。
さらには、部長が1人でしていたので
期限の迫った案件がいくつか出てきたり
もしました。
この1週間はひたすらそれを打ち返していて、
自転車操業感もありました。
でもこれがとても楽しかったのです。
2人で漕ぐ自転車ってありますよね。
そんな感じで、チームで一つの
自転車に乗って全員で漕いでいる
感じがしていました。
このチームに入ってわずか2週間、
基本的に在宅勤務なので
直接会ったのは2回だけ。
それでもものすごくチーム感を
感じることができています。
3年前に前の部署に異動した時には
自分だけが新しく入ったので、
他のメンバーが仕事のことを
よくわかっているという
安心感がありましたが、
一方で、自分だけがわからない、
という疎外感のようなものも
感じていました。
仕事もメンバーもわからないうえに
在宅勤務でしたし。
ところが、
仕事もメンバーもわからないうえに
在宅勤務であるという状況は
当時と同じであるにもかかわらず、
今回はチーム感を感じます。
私がこの2週間で行った仕事の何割かは
本来はスタッフメンバーがやるような
業務だったかもしれません。
でも、そんなことは言っていられないし、
そもそもやれる人がやればいいと
思っているところもあるので
メンバーが気にしていたりしましたが、
そんなことはどうでもいいのです。
そういう総力戦でやってる感じを
みんなで味わていることの方が嬉しい。
もう15年以上前、前職で広告宣伝物の
制作をしていた時のことを思い出しました。
撮影現場にも立ち会っていたのですが、
光を反射させるためのレフ板を持つ
役割もしていました。
もちろん、足りない時のお手伝いだけですが。
最初は、大手広告代理店D社の
営業の方が「クライアント様に
そんなことをさせるわけには！」
と、おっしゃるのですが
「いやいや、やりますよ」
とやってるうちに、
「あ、ありがとうございます！」
に変わってきました。
ちなみに、その営業の方も
既にレフ板を持っている状況。
そのチームでは、D社の営業の方も
制作会社の方も、スタイリストさんも
ヘアメイクさんも、カメラマンさんも
全員でチームという感じが
ありました。
夕暮れから日没までに撮影を
終えなければいけない、などの
制限のある中での撮影でしたから
総力戦になったのでしょう。
もちろん、みなさんの人柄も
ありました。
ちなみに、当時撮影していたのは
作例写真といって
このカメラ、このフィルムで撮った
写真を見せなければいけなかったので
後から修正できないのです。
その昔、このデジカメなら明るく写る
みたいな写真が、家電量販店のデジカメ
コーナーにあったのを覚えている方も
いらっしゃるかもしれません。
完全に横道にそれて、長話になりました。
とにかく（この言葉、便利ですね）、
立場に関わらずその場にいる人
全員が協力して何かに取り組むことが
本当に楽しいのです。
この2週間、特にこの1週間で
そんなことを思い出させて
もらいました。
年齢を重ねたり、役職がついたり
すると、「そんなことをさせる
わけにはいかない」的な気遣いを
受けることがあります。
もちろん、立場に相応しい行動を
取る必要はあります。
たとえば何かの判断事とか。
そういったこととは別に、
総力戦が求められる時には
やれる人がやれることをする
というチームでありたいと
改めて感じさせてもらいました。
自転車操業、期間限定のつもりですが
（そうでないとマネジメントとして問題）
この状況も悪くないと思います。
【今日のまとめ】
全員がペダルを漕いでの
自転車操業のおかげで、
チーム感を味わえる。