酒を辞めて2年近くなる
最後に酒を飲んだのは最初の夏フェス終わり、川口さんと飲んだ時だ
川口さんと飲んでいたはずだったが、気がついたら家で寝ていた
後に聞くと、最終的に川口さんと道頓堀川の縁で飲んで泥酔したおれは川口さんを置いて勝手に帰ったらしい
ただ、同じく川口さんも泥酔しており記憶はほとんどないらしかった
行動を反省したおれは酒をやめる決断をした
川口さんにそれを伝えると
「え、酒辞めたん!?そうかー、ほな川行こうか」
と言って川飲みに連れて行かれた
怖いと思った
それからも川口さんは変わることなく飲みに誘ってくれた
酒を飲めと強要することはなく、浴びるように酒を飲む川口さんの横で浴びるようにコーラを飲んだ
素面でみる酩酊状態の川口さんは凄まじかった
こんな人と同じペースで飲んでたら記憶がなくならないわけがないなと思った
川口さんが酔っ払うと決まって野球クイズが始まる
プロ野球選手の出身校や成績のクイズ
出す側と答える側を交互に行い、それが延々と続く
これがめちゃくちゃに楽しいのだが、とにかく続く
素面のおれに対してガンガン酒を飲む川口さんは徐々に思考や記憶が弱まっていく
そうして答えられなくなると更にムキになって続く
気がつけば道頓堀川で太陽を拝むことになる
川口さんと飲むことと道頓堀川で太陽を拝むことはほぼ同じ意味だった
コロナが収まったらまた一緒にBARに入ろうと言ってくれた
自粛期間前あの人と最後にBARで働いた時、暇すぎて川口さんは終電で帰った
BARで得た収入より電車賃の方が高く赤字を出していた
次こそ黒を出すはずだった
シカゴ実業として一昨年劇場の所属になった日も川口さんは飲みに連れて行ってくれた
自分のことのように喜んでくれたのが劇場に入れたことよりも嬉しかった
それから参加した夏フェス、カウントダウンライブ、去年の夏フェス、カウントダウンライブ、計4回全ての終わり川口さんと飲んだ
これから誰と飲んだらいい
ドラフトは誰と観たらいい
島田海吏の出身校を忘れたら誰に聞いたらいい
もうすぐプロ野球も始まると言ってるのに
正直未だ現実感がなくてようわからん状態が続いている
寂しいも悲しいもあるにはあるが、とにかくようわからん
意味がわからん
誰より優しくて実は大喜利とかめちゃくちゃ強くて、失礼かもしれないが先輩なのに可愛らしい
嘘みたいだがそんな人が現実にいた
大切な人だ
その人ともう会えないと急に言われても
昨日もいつもと同じ昼過ぎに起きてゲームをして寝るしょうもない1日のはずやった
それやのに急に言われても
嫌としか
絶対に嫌としか言えない
今日はずっと頭が痛くて体が重い
昨日久しぶりに酩酊したせいや
酩酊するために飲んだ
酒なんか辞めんかったらよかった
