動物園、子供の頃、臭くてつまらない場所というイメージで、苦手意識があった。

当時行っていた地元の動物園は子供にとっては、全体的に汚らしく、檻の中の動物たちは色彩を失って灰色、動物たちすらつまらなそうに見えた。

だから、動物自体が好きにならなかったし、犬猫以外は受け付けなかった。

だけど、ある時神戸動物王国の存在を知って、行ってみたいと思った。

そこは、動物苦手人間にとっては、ハードモードで、動物が開放されたエリアでは、肉食動物は居ないものの、ジャングルに放り出される様な印象。

普通はそこで行きたくないと思うかもしれないが、私はそういう場所でこそ、楽しめるのではないかと思った。

実際に行ってみて、かなり印象が違った。

凶暴（？）な動物達は窓の向こうから見る感じだし、

幾つか写真を撮ってみて思ったが、小型の動物が多い。

ゾウやキリンといった、よく見るタイプの大型動物は居なかった。

開放された場所も、動物たちは人馴れして干渉してくる雰囲気もないし、

綺麗に掃除がされており、動物特有の嫌な匂いは少ない。

目当てはレッサーパンダ、マヌルネコを見る行列の中、それはすぐ頭の上に居たりもしたが、歯をむき出しに威嚇する事もなく、愛玩動物であるかの様に愛くるしい。

ハシビロコウは、特別期待もしてなかったが、通り過ぎ、見逃しそうになるものの、

人だかりで、そこに居る事に気づくと、やはり大物のオーラを感じる。

猫化の小型動物は、猫が好きというのも相まって、可愛らしい。

うちの犬はたぬきに似ているので、たぬき系の二種、レッサーパンダとアライグマは、家族のたぬきちゃん（犬）を思い出して、目を細める。

ここは、動物が苦手な人間にとってハードモードなどではなく、

寧ろ動物が苦手だからこそ、動物の可愛さというのを理解させられた。

行ったのは休日、動物園自体が広いから、人は多いものの、気になる事もなく、非常に楽しめた。

もう楽しすぎて、動物が好きになったし、次はどこの動物園に行こうかなんて考えている始末。

一緒に行った親戚の子も同じく動物苦手であったが、楽しそうにしていた。

神戸動物王国に行ってきました。