こんにちは☀️
毎日雨ですね☔
ジメジメしてますが🐌

この時期になると
Bさんを思い出します。

Bさん6月お誕生日だったので🎂

Bさんは
肝硬変症状が出現して初めて
C型肝炎ということが判明、
特に手術歴も輸血歴もなく、
ひとつ心当たりは
お母さんが同じような病気で
亡くなっていたこと。

キャリアと言われる状況でした。

既に発見時肝硬変も末期状態で
毎日モリヘパの点滴が必要でした。

ですが彼は
注射大っ嫌い😵

針を毎回刺す事が負担の場合も多いので、
点滴ルートを留置する方法も
あるのですが、
それも大っ嫌い😵

翼状針での毎回穿刺という一択のみしか
させてくれないという方でした。

しかもちょっと意地悪もする方で
「いいか、チャンスは2回だけだぞ」
「ダメだったらボス呼べよ」
と😭

ICUあがりで
血管確保は研修医の先生の仕事だった
環境にいた私は
もちろん血管確保が苦手でした
チ───(´-ω-`)───ン

なので訪問の度に毎回
戦いです。
何度怒られたことか、
何度下手くそと言われたか😅

途中あまりにも一発で
血管確保ができなすぎて
「もうお前来なくていい」
とも言われました。

…がそんなことで引き下がる訳にもいきません。

彼は少し医療従事者に対して
不信感を抱く傾向もあり、
よくこうやってシールド自ら張っては
医療従事者を遠ざける節がありました。

そこまで分かっていたので、
そんなことで引き下がりたくなかったわけです🫤
(血管確保がスムーズにいけば言い訳ですが)

そう言われた時私は
もうここまで言われたらと
半分開き直った部分もありましたが
彼に、
「私の技術が事足りない事で
あなたに苦痛を強いてしまっていることに
関しては本当に申し訳ないです。
が、私はあなたの訪問を、辞めるわけにはいきません。
なぜなら、このままやめてしまうことは
いつでもできますが、
一向に私の技術は良くならないでしょうし、
Bさんの看護師への不信感も
また増幅してしまう。
技術は経験を積めば向上するけど、
ここで私がBさんから逃げたら
Bさんの心に傷がつき結局
(どうせお前も上辺だけか)と思う
人の数が増えてしまうことは
お互いにとって良くないです。
点滴は下手くそだけど
Bさんという1人の人を一緒に
病気のことや生活のことを
悩んだり、考えたりすることはできます!
だから自分勝手かもしれませんが
私は明日も来ますよ!
痛い思いをさせて申し訳ないですが
お付き合い願います!」
と勝手に宣言をしました😅

その後彼はこっそりボスに
電話をしたそうです。

「おい、あいつ(私)辞めさせるなよ。
なかなかな根性してる。明日も来いって
言っといて。」

と。

めちゃくちゃ嬉しかったです😆😆😆

もちろんその後も
点滴は失敗たくさんして
「痛いんだよお前は😡💢🗯」
って何回怒られましたが…

でも今点滴ができるのは
彼のおかげです。
彼はその数年後、
肝がんになり50代の若さで
逝去されましたが、

病気療養中、
訪問以外でも私に息子が産まれてから
時々
犬の散歩で近くまで来たから
おいでよって声をかけてくれたり、
点滴する、されるだけではない部分でも
いい人間関係が築けたかなぁ❓
彼の人生のお楽しみのひとつに
なったかなぁ?
なぁんて思ったりもしています。

そして何より訪問看護師として
利用者さんにどう向き合うのか?を
叩き込まれたのは
彼がいてくれたからだと思います。

私達がいただくものの方が
ホントは多いですね🤲

そんな彼が旅立ってもう
13年…今でも私のことを見ては、
「下手くそだなぁ(-∀-)ダナァ」と
笑ってるんじゃないかなぁ?…
そんなことを思い出した6月です💫

※写真は我が家の6月風物詩しそジュースです